69.氷のハイキング
海峡の航海中です。
船から降りる事ができないので、運動不足にならないよう、デッキの上をお散歩したり、ダンスなどのアクティビティが推奨されている。
オペラも、ダンスホールも毎晩開催されたので、私はだいぶダンスが上手になってきた。
特にみんなで踊るダンスが楽しくて楽しくて!
私達は特に生の伴奏で踊る田舎風のダンスが大好きになり、正装をしないで自由ダンスの時間だけ参加する事もあった。
オペラもこの三日間は演目を変えての上演だったので、毎日楽しめちゃうんだよね。
オペラなんて縁遠かったのに、すっかり寛いで見れるようになっちゃったわ。
慣れって怖い。
その他にやった事と言えば、三日間の航海中、デッキから白イルカの群れを見たり、シロクマの親子を見たりした。
白イルカは神秘的でサービス精神旺盛なのか、何回も船の周りを飛び跳ねてくれた。
シロクマも遠くから見ると、親子が仲良くて可愛いんだ。
さて、今日は世界最大と言われている、凍原が広がる無人島に降り立ち、探索をする予定。
船から見える氷の断崖が壮観だ。
こんなところに自分がいるという事実がなんだか信じられない。
無人島とは言っても昔は人が住んでいたらしく、放棄された小屋がいくつも見られる。
不毛の土地過ぎて人が住める環境ではなかったんだろうな。
島を歩いて行くと、何百年も前の原住民の遺跡も見る事ができる。
小型のボートに乗って、西に進むと氷河のある入江に着き、氷河のハイキングまで経験できた。
ボートに乗るのは少し怖かった。
だって落ちたら即凍死じゃない?
「船の上ばかりだと気が滅入ってしまうからね」
祖父は強いお酒の入った水筒を煽りながら氷河をのんびりと歩いている。
前回の集落は街での飲酒が禁止されていたので、今日は気兼ねなく飲めて楽しそうだ。
叔母と私は暖かくて甘〜い紅茶を飲んでいます。
氷河の表面は削れていて、雪みたいに見えるけど白くなっている所を払うと青く美しい氷が見える。
今はこんなに大きな氷でも、何百年もしたら形が変わっていくんだろうね。
船のご飯は美味しいけど、少し贅沢ばかりして舌が疲れてしまった私たちは、キャンプ用の調理道具一式を借りて、他のグループと一緒になって外で自炊した。
外で食べるスープ、美味しい!
ここでも叔母の料理の腕前が重宝したね。
みんな喜んでいました。
今日一日陸地を楽しんだら、また二日程航海が続き、お目当てのポンポンシーランドに到着する。
なかなか書き貯めができませぬ。




