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64.家庭訪問です

そういえば、私は学校をお休みしている。

叔母がいる間は一緒に過ごしたいので事前に祖父と話し合い、もうすぐ冬休みなので問題ないだろう。

ということで、しばらく学校を休む事に決めていた。


それを前もって先生に伝えていたので家でも学習するようにと、課題を出されていたんだけど、午後3時頃、ウィル先生とヴィンスとミリーが我が家に訪れた。


「あれ?どうしたの?」

「僕は学習の進み具合をね」

「僕たちはただ遊びに」

「そう、遊びに来た」


奥から叔母も玄関にやってきて挨拶をする。

「本当に美人だね。昨日ローラさんから聞いてたんだ」

「ノラに似てる」

「あら、ありがとう」

みんな、叔母を見に来たんだね。


入り口でワイワイしていると、祖父が仕事場からやってきてお茶にしようと声がけをする。

「折角なので、外でお茶をしようか」

「では、私はノラとお茶の用意をしてきますね」

「ありがとうございます。」


祖父と先生達は景色が綺麗に見える場所に作業台を出してテーブルクロスを引く。

小さな椅子や、ベンチも出して外の準備はもう完成。


叔母は昨日、マッシュポテトと羊肉のミンチでパイを焼いていたので温め直す。

パイ生地は使ってないのに、パイって呼ぶんだって。


それと野葡萄、クラッカー、チーズを綺麗に並べてだせば上出来かな?


ヴィンスがパイを頬張りながら昨日の事について触れる。

「ノラ、昨日のカボチャのお菓子は最高だったよ。お父さんの料理もなかなかやるようになったでしょ?」

「うん、すっごく美味しくてあれから羊のお肉をかっちゃたよ」

「あれは、本当に美味しかったわね」

三人でレビさんの料理を褒め称えると、少しだけミリーが拗ねたような口調で言う。

「私も食べてみたいなぁ」

「もちろん、ミリーも今度一緒に食べよう!」


「ところで、アビィさん、ノラはずっと村で暮らす予定ですか?」

突然先生が話を変える。


「そうですね、今のところは。」

叔母も祖父も困ったような顔をしてしまった。


なんとも言えないよね。

村での生活に馴染みすぎていたから、思い出す事も減っていたけど、お母さんが見つかったら私はどうなるんだろう。

そもそも見つかるの?探しているの?どうやって探すの。


ウィル先生は不穏な空気を感じたのか、慌てて付け加える。

「あ、そんな話じゃなくて、ノラはすごく利発だから将来的に高等教育を受けさせるつもりがあるのか聞きたくて」


「あぁ、ノラは賢い子だからね」


「本当に!まだ先の事だけど、色々な選択肢をノラに与えたいと思っています。ノラのやりたい事の支援はいくらでもするつもりです。…できる限りになってしまいますが。今もジョンさんに甘えている状態ですしね。」


「甘えているなんて思わないでください。ノラはもう私の家族です」


あぁ。なんてありがたい人達なんだろう。

お礼の意味を込めて、紅茶のおかわりをついであげる。


「そうですね。先の事ですが、学校関係なら僕が役に立てるかもしれないので相談してください」

先生、私の事気にしてくれてるんだね。意外でした。


その後、祖父は仕事に戻り、ミリーの弟の話や、学校での出来事、ヴィンスからみたローラさんの話などをして会話が盛り上がる。

ヴィンスはローラさんを応援しているらしい。

「別に手助けはしないけどね」

テーブルの上が寂しくなった頃、丁度空が赤らんで来た。


「ミリーが寝てしまう前に帰ろう」

とウィル先生がいい、ミリーを抱えて祖父に挨拶をして帰って行った。

また来てね。

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