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46.始めての学校です

教室に入ると既に先生らしき男性が座っていた。

背は然程高くなく、煤のような色をしたマッシュヘアで眼鏡をかけている。

年齢は若そうだな。

みんなにウィル先生と呼ばれている。

「女子列は右、男子列は左。若い順から前に座っていって、君たち新入生は1番前のこの席ね」


教室内には2人がけの机が左右4列に並べられている。

私含め13名の生徒がいるようだ。


「とりあえず、全員揃ってるかな。新入生は2人、パン屋の所のミリーと、ジョンさんの所のノラだ。あとは休み時間にでも交流を深めるように」


先生が言い終わるとみんなは揃って石板を出し始めたので、私たちもそれにならう。

私たち6歳組の2人は、文字の勉強から行うようだ。


他の子たちはそれぞれ違う本を使って勉強をしているみたいで、先生が順番に周りながら指導している。


先生は私の所で少し止まって言った。

「ノラは問題なく読み書きができるようだね。計算に移ろう。この本を使いなさい」


叔母さんとお祖父さんの辞書のおかげだな。

ちなみに、私は頭がよくないので勉強面でも前世のチートなんて全然ないです。


午前の授業時間が過ぎると、先生がミリーと私の頭を撫でてくれた。


お昼の時間になり、ヴィンスが誘ってくれたので一緒にお昼を食べることにした。


校庭に置いてある机に行くと、ヴィンスの他に2人いて、カオハガンさんの家のエイデンと、アレックスだと紹介された。

「やあ、ミリー、ノラ。僕を覚えてるかな?これが弟のアレックスだよ」

「うん、覚えてるよ。アレックスもよろしくね」

ヴィンスとアレックスは同じ8歳で、仲がいいみたい。


ミリーは野菜のサンドイッチとデザートにジャムを中に入れたドーナツ、カオハガン家はそれぞれチキンクリームパイとリンゴを一個ずつ、ヴィンスはぶつ切りの野菜とパン、私はいつもの祖父の塩スコーンにチーズを混ぜたものとさくらんぼを持ってきていた。

みんなでお弁当交換をしながら、ヴィンスが教室内にいる生徒を紹介してくれる。


「あそこで固まってコロッケを食べているのが肉屋の4兄妹のうち3人で10歳のエイミーと7歳の双子で女の子がヴァレリーと男の子がアイザイヤ、ノラ達と双子は歳が近いからすぐ仲良くなるよ。あそこの大きいのは二人とも12歳で肉屋の長男のリッキーと、ゴードンさんの所のマイルズだ。」

ここで、アレックス君が肩をすくめて言う。

「兄さんと、キャシーが学校で話さないようにマイルズが見張ってるんだ」

「やめろ。アレックス」

エイデンがアレックスを小突く。

リッキーはブッチャーさんそっくりだなぁ。強そう。

「そのキャシーが今一緒にいるのが、食料品屋の10歳のベスと9歳のルーシー。キャシーはエイデンと同じ11歳」

キャシーは、雑貨屋ですれ違った金髪美少女だった。

食料品屋はまだいった事なかったなぁ。


それにしても、お弁当交換するなら何か作って持っていけば良かった。

がーん。


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