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28.家具作りをします

ご覧いただきありがとうございます。

お風呂に浸かりリラックスできたので、昨夜はぐっすりと眠れた。

自室のふっかふかのベッドで一人で目を覚ます。


うん、見知らぬ天井だ!


起き上がると目に入るのは、ドアの右横の壁に吊り下げられた村の子達が詰んでくれた花束。ドライフラワーにしたいと言ったので、そのまま飾れるように手を加えてくれたみたいだ。

薄手のカーテンが掛かった窓からは日が差しこんでいる。

この感じだと、朝も遅い時間かも。


ベッドから降り、身支度を整えて階下にあるリビングルームへと向かうが、祖父はいなかった。

外から音がするので、ドアを開けるとすぐに祖父が大きな木の板の加工をしているのが見える。

「お祖父さんおはよう」

「おはよう。よく眠れたかな?ベッドの寝心地はどうだった?」

「お布団が柔らかくて、お姫様のベッドみたいだったよ。」

「そうか!それは良かったね。お腹が空いただろう。ちょっと待っててくれるかい。」

「うん、待ってる」

祖父は作業の手を止めると、室内に入りキャベツとベーコンのスープを温め直し、塩味のクイックブレッドと、ジャムをかけたヨーグルトと桃を数切れ、お盆に載せて昼も兼ねた食事をだしてくれた。

ハンクトン島では桃は見たことなかったな。

少し硬くてりんごみたいな食感の桃だ。


「お祖父さん何を作っていたの?」

「ノラの部屋に置く家具を作るんだよ。」

「わぁ!なんでも作れるんだね!」

「簡単な物は自分で作ってしまうね。」

「後で私もお手伝いしてもいい?見てるだけでもいいから」

「一緒にいてくれると嬉しいよ。危ない物もあるから気をつけるんだよ」


縦の模様が美しい深い赤色の無垢材を使用して、カンナや金槌、ノミなどを巧みに操る祖父。

「この木は丈夫で軽いから扱いやすいんだよ。ここらにはいっぱい生えているんだ」

祖父も、木の加工を自分でする時もあるけど、この村には専門の人がいるので、大きな木材はそこから購入しているようだ。


私も一所懸命、木材を支えたり、助手のように道具を手渡したりしながら、二人で家具を作っていく。


木の板が綺麗に大きくスライスされていると考えるとすごい事だと思う。どうやって切り出してるんだろう。

「どうやって切ってるんだろう…」

思わず口に出していた。

「木によっても、真っ直ぐ切りやすい木もあるんだよ」


今回作った一番の大物はクローゼットで、その他には机や背もたれのある椅子などもできた。

まだ完成じゃなくて、これから磨いたりするんだって。

「何かを作ることは、後世に何かを残すことなんだ」

祖父はとても生き生きしている。


集中していたせいか、時が経つのが早く、あっという間に空が赤らんできたので今日の作業は終了です。


私も祖父が作ってくれた組み木で、小さい棚を作らせて貰ったので、すごく楽しかった!

中々難しいものです。

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