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23.カボチャの宝石を食べてみました

町につき、馬車を返すと、駅の待合室で汽車を待つ。

人はまだらだが、姿勢をピンと伸ばし、紳士然とした祖父が珍しいのか、あちこちから視線が感じられる。

祖父、イケてるね!


待合しつのベンチで、お隣に座ったご婦人は

「あら、かわいいわね」と言って私にキャラメルをくれた。

そうそう、私も可愛いのでした。


しばらくすると、汽車がやってきたので、乗り込むと、誰も座っていない4人がけの席に二人で向かい合って座る。

初めての汽車なので、興奮してしまう。

新幹線だったら、みかんとか、駅弁なんか買っちゃうな。


祖父は、ウキウキしている私を見てニコニコしている。


汽車が動き始め、私は窓の外に齧り付く。

ハンクトン島を出る時に通る橋に差し掛かると、海の上を走っているみたいだった。

少しだけ雲の浮かんだ、真っ青な空と、透き通る青い海、遠くに霞んで見える雪化粧の山の白と、島の色。

橋を越えると後は麦畑や、農場が続いていく。

汽車でしか見えない景色は、何時間だって見ていられそう。


汽車の中の探検もしてみたいけどね。


しばらくして、私は手提げカバンの中を覗いて、お目当の物を探してみる。

ありました。カボチャの宝石。


ビンの口が思ったよりも硬かったので、祖父に開けてもらい、一緒にいただきます。

祖父も初めて食べる物のようで、めずらしそうに眺めた後、口に入れる。


「目の覚めるような味だね!」

祖父の瞳が輝き、頬がバラ色になった。

シュガーラッシュかな?

そしてもっと欲しそうにしているので、もちろんあげる。

私も口に入れてみる。


あー…これは。食べた事のある味です。

甘納豆!

なんだか芋ケンピとか、和風なものも食べたくなってしまう。

絶対に前世の私は食いしん坊だな。

思いがけず懐かしい味を感じてしまった。


何時間でも見ていられると思っていた景色にも飽きてしまい祖父に尋ねる。

「汽車の中を見ても歩いてもいいかな」

「歩いていける所は、この車両と変わらないよ。ただ他の乗客もいるからあまり歩き回らない方がいいだろうね。代わりにあとで食堂車に連れて行ってあげよう。海の幸が絶品らしいよ」


食堂車のある汽車でした!!嬉しい!!

いつもありがとうございます

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