第13話 証明の前の日々
2日後……。
4人は村の外に向かって走り出した。
「追いついてみなよ、イーファ、フィン!」とノウカが先頭を走りながら叫んだ。
「ハァ……待てよノウカ!」とフィンが叫び返した。
「行きましょうフィオナ、ノウカに置いていかれないようにね」とイーファはフィオナの手を握りしめて走りながら言った。
「ハァ……ハァ……もう……イーファお姉ちゃん……こんな風に私を引っ張るくらいなら、おんぶして走ってよ……」とフィオナが不満を漏らした。
「甘えないのフィオナ、二人を追いかけるわよ」とイーファが宥めた。
4人は並んで村の外へと駆け出していった。
村の門を出ると、彼らは小道に沿って走り続けた。
しかし。
村を出て小道をしばらく進むと、彼らはすぐに道を外れ、緑豊かな草原に向かって走り始めた。
遠くまで広がる青々とした草が、心地よいそよ風に揺られて波打っていた。
「みんな、早く来なよー!」とノウカはぴょんぴょん跳ねながら、後ろを振り返って声をかけた。
ノウカはみんなの様子をチラチラ見ながら、そのまま跳ね回っていた。
「まったくノウカは。そんな走り方してると、バチが当たるぞ」とフィンが呆れた。
「そんなわけな—」とノウカが言いかけた瞬間、言葉が途切れて倒れ込んだ。
後ろにあった石を蹴飛ばしてしまい、そのまま後ろへ派手にすっ転んだのだ。
*ドカッ!*
「ハハハハハ! ざまぁ見なさい!」とフィオナが満足そうに大爆笑した。
「フィンの言った通りになったわね、すごいわ」とイーファが言った。
「それより見ろよ、草の原っぱがすぐそこに見えてきたぞ」とフィンが言った。
ノウカはフィオナに腕を引っ張ってもらい、助け起こされた。
「いたたた……ありがとね」とノウカが言った。
「どういたしまして」とフィオナが返した。
4人はそのまま普通に歩いて草原へと向かった。
ノウカは一番後ろを歩きながら、後頭部を押さえていた。
「どうしたノウカ? さっき一番手前で転んで懲りたか?」とフィンが尋ねた。
「えへへっ〜、うん……」とノウカが答えた。
「見て! イーファお姉ちゃん、フィン、あっち行ってみようよ!」とフィオナが声を弾ませた。
「ご両親の許可をもらってここに来られて良かったわ。こんなに広い草原だなんて知らなかったわ」とイーファが言った。
4人は再び草原の中央に向かって走り出した。
「気をつけろよノウカ、また転ぶなよ」とフィンが注意した。
草原の中央に到着すると、ノウカはすぐに飛び上がり、ふかふかで温かい青草の上にドスンと寝転がった。
「あぁ……温かいわねぇ〜」とノウカが呟いた。
ノウカは隣に立っている3人を見上げた。
そして、ひらめいた。
ノウカはフィオナの足を引っ張り、草の上に転ばせた。
「キャッ!」とフィオナが悲鳴を上げた。
ノウカは立ち上がると、フィオナの手を引いて草原をくるくると引き回した。
「キャーッ! たすけてお兄ちゃん!」とフィオナが叫んだ。
「始まったよ、また大騒ぎだ」とフィンはノウカとフィオナを見ながら呆れ顔で笑った。
「そこまでにしなさいノウカ、早くフィオナを放してあげて」とイーファがノウカを止めた。
フィオナをからかい終えると、4人は靴を脱ぎ、温かい草の上に並んで横たわった。
「あああ……気持ちいいわぁ」とノウカが息を吐いた。
「久しぶりにここに来るのを許されたな。しかも今回はイーファも一緒だし」とフィンが言った。
「私、小さい頃にお母さんと一度ここに来たことがあるの。そうでしょ、お兄ちゃん?」とフィオナが言った。
「小さい頃? 今はもう大人になったつもりか?」とノウカが突っ込んだ。
フィオナは起き上がると、そのままノウカの身体の上に跳び乗った。
「はぁ!? 私はもう立派な思春期の女の子よ!」とフィオナが文句を言った。
「ぐはっ!」とノウカが悲鳴を上げた。
しばらくして……。
「ねえノウカ、大丈夫か?」とフィンが尋ねた。
「大丈夫よ、ちょっとお腹が痛いだけ……」とノウカが答えた。
「一体誰が悪いのやら、分からなくなってきたわね」とイーファが言った。
一方のフィオナは、彼らから少し離れた場所で草むらをかき分けていた。
「ねえフィオナ、あそこで何やってんだ?」とフィンが尋ねた。
「ダンデライオン(タンポポ)を探してるのよ。まだ綿毛になって風に飛ばされてないといいんだけど」とフィオナが答えた。
「まだ咲いている花を探しているなんて少し意外ね。吹き飛ばせる綿毛を探すのかと思ってたわ」とイーファが言った。
「うん、2日前、ノウカの家のテーブルで花冠を見たでしょ? だから私も作ってみたくなっちゃったの」とフィオナは正直に認めた。
「そういえばノウカ、花冠の作り方は誰に教わったんだ?」とフィンが尋ねた。
「へへっ、大切な人に教わったのよ、大切な人にね」とノウカが答えた.
ノウカの言葉を聞いていたイーファは、不意に太陽の眩しさを目に受けた。
「え?」とイーファは光の方へと顔を向けた。
イーファの視線の先には、色とりどりの花々に彩られた草原が広がっていた。
青草がまるで光を放っているかのように、彩り豊かな花々と共にキラキラと輝いていた。
フィン、フィオナ、ノウカの3人も顔を向け、イーファと同じ方向を見つめた。
「え? あれってやぶかしら?」とノウカが尋ねた。
「やぶにしては背が高すぎると思うぞ」とフィンが答えた。
イーファ、フィン、ノウカの3人は一斉に駆け出し、坂を滑り下りるように斜面を下っていった。
「ちょっと! 置いていかないでよー!」とフィオナが叫び、すぐに後を追って走った。
間もなく、フィオナは彼らに追いついた。
「もう! みんなして私を置いていくなんて意地悪なんだから!」とフィオナが不満を漏らした。
「へへっ、ごめんな。雰囲気に飲まれちゃってさ」とフィンが謝った。
彼らが先ほど目にした茂みに近づくと、足取りを緩めた。
「ねえ、これやぶじゃないわ。木よ」とノウカが言った。
「ノウカの言う通りね、これはサンザシ(Hawthorn)の木だわ」とイーファが言った。
「あ、思い出した。昔、僕と家族、フィオナも含めて小さい頃にホタルを探しにこの木に来たことがあるんだ。おふくろが、この木は妖精の家なんだって言ってたな」とフィンが言った。
「妖精の家?」とノウカが尋ねた。
後ろでは、フィオナがノウカの背後で何かを企むように立っていた。
「おじいちゃんの話だと、この木の葉っぱや枝を折っちゃいけないらしいわ。妖精が怒るからって」とイーファが言った。
その直後、フィオナはノウカを蹴り飛ばし、サンザシのうっそうとした葉っぱの中へと突っ込ませた。
「キャーッ!」とノウカが叫んだ。
「大変だ! ノウカが妖精にさらわれる!」とフィンが叫んだ。
ノウカは背中を押さえながら横たわっていた。
「いたたた……痛いじゃない」とノウカが恨み節を言った.
「そんなわけないでしょ。それにしても、フィオナは案外野蛮なのね」とイーファが言った。
「へへっ、思い知りなさい」とフィオナが言った。
「もういいわ、早くノウカをこの木の葉っぱから引っ張り出してあげましょう」とイーファが言った。
フィンとイーファは、木の葉の下から出ているノウカの両足を掴んだ。
「イ、イーファ、助けてぇ」とノウカが泣きついた。
「なんだか可哀想になってきたな」とフィンが言った。
「いいから、一気に引っ張るわよ」とイーファが言った。
二人はノウカを荒々しく引っ張り出した。
「いたっ! ちょっとフィン、急に引っ張らないで、トゲが顔に刺さってるの!」とノウカが叫んだ。
それでも二人は気にせず、ノウカを完全に外へ引っ張り出し続けた。
「いたっ!」とノウカが声を上げた。
刺の多い木から無事に救出されたものの、
「うぅ……すごくヒリヒリするわ」とノウカが零した。
フィンとイーファは、ノウカの服に刺さったトゲを一枚ずつ抜いてあげた。
「痛っ、あたたっ! もう少し優しくしてよ」とノウカが不平を言った。
後ろからフィオナがそっと手を伸ばし、トゲの一つを押してから一気に引き抜いた。
「ひゃあああっ!」とノウカが叫んだ。
ノウカは反射的に跳び起き、前方へゴロゴロと転がった。
「ちょっと、何やってるのよ」とイーファが尋ねた。
「おい、またフィオナの仕業だろ?」とフィンが突っ込んだ。
「へへっ〜、なんでそんなことしちゃったのか自分でも不思議だわ」とフィオナが笑った。
「フィオナはノウカに相当な執念深い恨みでもあるみたいね」とイーファが呆れた。
「うぅ……痛かったわ」とノウカはみんなの方へ歩み寄りながら呟いた。
「少なくとも、これで服のトゲは綺麗サッパリなくなったわよ」とイーファが言った。
「よし、そろそろさっきの場所に戻ろうか」とフィンが言った。
本当に申し訳ありません。AIで直接翻訳してしまったという私の身勝手な理由により、この話を再投稿することになりました。今後は私が手作業で翻訳した原稿を改めて投稿していきます。




