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雪だるま。
アメブロ掲載作品です。
夕暮れ時の公園で
さよならを
切り出したのはぼくだった。
嫌いになったわけじゃない。
好きだけど
先が見えないのが怖かった。
君の後姿が遠くなって
そして見えなくなる。
さよなら。
その言葉が
重くのしかかってゆく。
サクサクと雪を踏み鳴らす音だけが
響いていた。
ふと見ると
まんまるな雪だるま。
バケツの帽子をかぶって
にっこり笑って
ぼくを見つめている。
途端
ぼくの瞳から
ボタボタと涙が零れ落ちた。
にっこり笑う雪だるまは
幸せの象徴。
誰かと笑いあって
誰かの笑顔が見たくて
誰かと共に作ったもの。
ぼくの手のひらから
すり抜けていった幸せの形が
そこにあった。
「好きだよ」
いなくなった君に向けて告げる。
「ずっと好きだよ」
君の幸せを願うくらいには。
fin




