弱点。
アメブロ掲載作品です。
いつもの放課後。
いつものあいつの家で
なんとなくダラダラと過ごす日常。
部屋でゴロゴロしていたら
懐かしいようなおもちゃが
落ちているのを見つけた。
「お!なんだこのおもちゃの剣は」
拾い上げて振り回してみた。
ボタンがあるから押してみた。
ビカビカ光り出して
ぎゅう~ん、がしゃ~~ん。
なんて激しい音が鳴る。
「お!おおお~。派手だな」
昔懐かしい戦隊のポーズを決めてみたら
呆れた顔のあいつがいた。
「お前なにやってんの・・つか、これ弟のだわ」
何で勝手に部屋に入るかな~とか
ブツブツ文句を言っている。
そうだった。
こいつにはかなり年下の弟がいるんだった。
「へえ、今のおもちゃってスゴイ進化してるんだなあ・・」
感心しながら
ビカビカ、ギュンギュンする剣で
なんとはなしにあいつのわき腹を突いてみた。
「ひゃうっ」
あいつが変な声を出して飛び跳ねた。
「え?」
あまりにかわいい反応だったので
一瞬動きが止まる。
そしてもう一度剣で突いてみた。
「やめろよ、おれ、わき腹弱いんだって・・」
へえ、知らなかった。
「じゃあ、ここは?」
肩甲骨の辺りを突いてみる。
「うひゃっ」
うわ、いちいち反応して面白い。
「へえ、お前結構敏感・・」
「だから、やめろって・・」
ああ、顔も赤くなっててなんか・・・。
「他にどこが弱いんだよ?」
あいつの上に乗りかかって
脇とか首とかに手を伸ばした。
おれの指が触れるたび
あいつの体がピクリと震えて
「・・・っ・・」とか可愛い声を出す。
「あは、全身性感帯かよ?」
「・・だから、冗談じゃなくなるって・・やめろよ・・」
イタズラするおれの手首をつかんで
あいつが怒った顔をした。
こころなしか息も荒い。
目の前にある顔をじっとみつめた。
高揚した頬の赤さも
濡れたような唇も
ちょっと潤んだ瞳も
なんだ、これ。
これ、あいつか?
「・・・・・」
自然と唇を寄せていた。
一瞬触れて、離れる。
もう一度。
離して
今度は深く。
「・・やべ、冗談じゃなくなるのは、おれだ・・・」
掠れた声が出た。
「おれだって・・・どうしよう・・」
あいつの声も、掠れてる。
どうしよう?
わからないけど
とりあえずもう一度
キスをした。
fin




