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真壁レオ3
統括室へ戻るなり、すぐにウインドウを閉じた。
外から見えない遮断モード。
完全な個室。
その瞬間。
ぴょん、と。
白銀の獣耳が飛び出した。
「っ……」
顔が熱い。
心臓がうるさい。
鼓動が速い。
耳の奥まで熱を持っている。
ありえない。
獣人族には、“番”が存在する。
本能レベルで惹かれ合う、運命の相手。
出会うこと自体が奇跡。
しかも通常、同種族間でしか起こらない。
彼女は人族だ。
ありえない。
番なわけがない。
なのに。
脳内が騒がしい。
欲しい。
近付きたい。
触れたい。
本能が、獣みたいに暴れている。
床に寝転がって尻尾を振り回したいくらいには、浮かれていた。
「……うそだろ」
思わず独り言が漏れる。
これは発情とも違う。
執着とも違う。
もっと深い。
本能が求めるのが“番”なら.
これはまるで、魂そのものが彼女を求めているみたいだった。




