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【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第一章

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レオの発情2

仮眠をとっていたレオがリビングにやってきた。

レオはいつものレオに戻っている気がした。

甘くてくらくらするような匂いは消えて、 空気は落ち着いている。

目の色も、 夜の金色ではなく、いつもの 空みたいな薄い水色。

やっぱり、 ここ最近おかしいのは夜だけだ。

そんな唯衣の悩みも知らず、 今日のレオはやたら機嫌がいい。

本当に分かりやすいくらい。

しっぽなんて、 ほぼ常に揺れている。

はずかしがっているわたしを見つけると

「おはよ、唯衣。今日も大好きだよ」

おでこにおはようのキスをくれる。


「身体つらいでしょ?

俺、今日の仕事、リモートに切り替える。

唯衣も仕事休みな。連絡しといてやる。」


確かに身体がキツイ。

特に足が立たない。

リビングまではってここまで来た。

会社まで歩けるか心配だった。

幸い、急ぎの仕事はない。


「ありがとう。でもいいのかな。会社休んでズルくない?」

「全くズルくない。唯衣はこの1年有給を1回も使ってない。そっちの方が問題。有給消化してるって思えばいい。」

「じゃ、お言葉に甘えようかな。歩けないの。」

「唯衣、ベッドまでいく?それともここで少しねる?ブランケット取ってくるよ。」

「レオの側にいたいけど、仕事するでしょ?邪魔したくない。寝室で休む。」

「唯衣が邪魔なんて絶対思わないよ。ゆっくり休んで欲しいから、寝室まで運んであげる。昼に様子を見に行くから、安心して休みな。」

そう言って、優しくお姫様抱っこで抱き上げてくれて、寝室まで運んでくれた。


昼になると、身体が少し動くようになった。

レオが作ってくれたお昼ごはんを2人で食べて、リビングのソファでお茶をしている。


「レオ、もしかして発情してたりする?」

その瞬間。

レオの耳がぴくっと跳ねた。

動きが止まる。

そしてゆっくり、 ぎこちない動きで振り返った。

「……えっ」

数秒遅れて、 明らかに動揺した声。

「な、なんで?」

「何で聞くの?」

唯衣はソファに座ったまま、 首を傾げる。

「夜のレオ、いつもと違うし」

「なんだかすごく甘い匂いするから」

「もしかして発情なのかなって思って」

沈黙。

レオ、 完全停止。

たぶん今、 脳内で警報鳴ってる。

バレてる。

しかも、 フェロモンに当てられてることまで。

耳、 しゅん。

しっぽ、 停止。

「……ごめん」

小さく呟く声。

唯衣はきょとんと目を瞬かせた。

「え?なんで謝るの?」

するとレオは少しだけ視線を逸らす。

「……抑えてたつもりだった」

その言い方が、 ちょっとだけ悔しそうで、 でもどこか恥ずかしそうだった。

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