表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/178

プロジェクトチーム3

プロジェクトが始動してから、

レオは、異常なくらい仕事量を増やした。

会えない時間を埋めるみたいに。


深夜の第五統合。

誰もいないフロア。

静かなオフィス。

その中で、レオだけがパソコンの光を浴びていた。

大量の資料。

複数モニター。

絶え間なく動くデータ。

だが、

視界の端には、ずっと同じ画面が残っている。

唯衣とのLINE。

既読はついている。

でも返信は止まったまま。

『今日も頑張れ』

『ちゃんと寝ろ』

『会いたい』

本当は送りたい言葉が山ほどあった。

でも。

唯衣が頑張っているのを知ってる。

だから邪魔したくない。

レオは静かにスマホを伏せた。


時計を見る。

23:48。

「……今日もまだ残ってるな」

低く呟く。

唯衣の退勤ログは、まだ動いていなかった。


第五統合の若手社員たちは知らない。

自分たちが最近かなり働きやすくなった理由が、“統括の恋愛”だということを。


大型プロジェクト始動前。

レオは働き方改革を強行した。

残業者へのホテル支給。

タクシー券。

専用アプリによる当日申請。

名札IDと出退勤ログ連動。

退勤後、自動で通知が飛ぶ。

『本日の帰宅手段を選択してください』

タクシー。

宿泊。

女子社員には女性専用ホテルが優先手配される。

アメニティフル完備。

セキュリティ強化済み。

しかも人気ホテル。

第五統合が部屋を買い上げた。

さらに。

残業者には“翌日昼出勤強制システム”まで組み込まれた。

無理に朝出勤しようとすると、

エラー。

ゲートが開かない。

『健康管理システムにより入館制限中です』


「統括、本気すぎる……」

社員たちは震えた。

だがレオにとっては当然だった。

睡眠不足で判断力が落ちる。

終電帰宅は危険。

女性社員の深夜移動リスク。

全部、効率が悪い。

だから改善した。

……もちろん。

最初の発端は。

「唯衣を無理させたくない」

それだけだった。

でも結果的に。

第五統合は、異常なほど福利厚生が強い部署へ進化していた。

レオはキーボードを叩きながら、静かに目を閉じる。

会いたい。

抱きしめたい。

声が聞きたい。

でも今は。

同じくらい。

唯衣が頑張ってることが、誇らしかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ