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真壁レオ21 2人の朝1
浅い眠りの中。
レオは無意識に腕を伸ばした。
隣にいるはずの、愛しい存在を探す。
温もり。
柔らかさ。
それを求めて、自然に。
「……ん」
指先が空を切る。
あれ?
薄く目を開ける。
隣を見る。
……いない。
その瞬間。
レオの脳が一気に覚醒した。
「……は?」
飛び起きる。
ベッドを見回す。
毛布。
枕。
シーツ。
いない。
「唯衣?」
返事がない。
心臓が一気に冷える。
トイレか?
シャワー?
いや。
待て。
まさか。
帰った?
寒気がした。
「……なんで」
昨日はあんなに笑ってた。
嫌そうじゃなかった。
抱きしめてくれた。
キスもした。
なのに。
何か失敗した?
距離近すぎた?
重かった?
わからない。
本当にわからない。
レオは頭を抱えた。
女の扱いなんて、今まで必要なかった。
勉強しようと思ったこともない。
知識なんて、ほぼゼロだ。
でも。
オレなりに、精一杯大事にしたつもりだった。
……いや。
それは独りよがりか?
「っ、やばい……」
胸が苦しい。
息が浅い。
怖い。
嫌われたかもしれない。
「唯衣……」
泣きそうだった。
その時。
「あっ、電話!」
勢いよくスマホを探す。
どこだ。
どこいった。
焦りすぎてベッドから転げ落ちた。
痛い。
でもそんなのどうでもいい。
嫌だ。
嫌われたくない。
唯衣がいない世界とか無理だ。




