真壁レオ20 初デート6
2人の距離が近い。
髪が触れそう。
体温がわかる。
唯衣って、 こんなに柔らかかったんだ。
「……レオ?」
「ん」
「今日、 楽しかった」
その笑顔。
また心臓が壊れる。
「……俺も」
唯衣が、 少しだけ身体を寄せる。
控えめに。
でも。
ちゃんと甘えてる。
レオの理性、 瀕死。
「ねぇ」
「ん?」
「もう少し、 こうしてたい」
静かな声。
レオは、 ゆっくり唯衣を見る。
夜景が、 瞳へ映ってる。
綺麗。
好き。
好きすぎる。
レオは、 そっと唯衣の髪へ触れた。
「……唯衣」
「うん」
「キス、 していい?」
ちゃんと聞く。
そこ、 レオらしい。
唯衣は、 少し照れながら笑った。
「……うん」
次の瞬間。
レオが、 優しく口づける。
甘い。
触れるだけなのに、 息が止まりそう。
唯衣の指が、 ぎゅっとレオの服を掴む。
それだけで。
狼、 もう限界。
でも。
怖がらせたくない。
大事にしたい。
だから。
レオは、 何度も何度も、 優しくキスを重ねた。
唇。
頬。
額。
宝物みたいに。
唯衣が、 くすぐったそうに笑う。
「レオ、 今日すごく甘い」
「……無理」
「え?」
「好きすぎて、 無理」
唯衣の顔が 一気に赤くなる。
その反応が、またかわいい。
レオは、 唯衣をそっと抱き寄せ、 肩へ顔を埋めた。
「……今日、 帰したくない」
ぽつり。
本音が零れる。
唯衣は、 静かにレオの背中へ手を回した。
「……帰らないよ」
その瞬間。
レオのしっぽ、 完全に覚醒した。




