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【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第一章

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真壁レオ16 初デート2

植物園から車を少し走らせる。

次の目的地は高台だった。

夕焼けが綺麗に見える場所。

穴場デートスポットだ。

「唯衣、疲れてない?」

運転しながら視線を向ける。

「大丈夫だよ。ありがとう」

その言葉だけで安心する。

少し山道を上がり、駐車場へ車を停める。

「ここから少し歩くけど平気か?」

「全然、大丈夫!」

唯衣は楽しそうに笑った。

「レオ、優しい」

その一言でまた耳が危険になる。

「……風出てきたから、寒かったら言えよ」

「うん!」

並んで歩く。

ゆっくり。

急がない。

この時間が、レオには宝物みたいだった。

そして。

視界が開ける。

「……うわぁ!」

唯衣の声が弾けた。

空一面が、オレンジ色に染まっている。

街の灯り。

遠くの山並み。

夕陽。

全部が混ざり合って、まるで世界そのものが輝いているみたいだった。

「レオ! これ、好き!」

振り向いた唯衣の目が、きらきらしている。

レオは少しだけ笑った。

「……だと思った」

「うん! すごく素敵!」

嬉しそうに景色を見る唯衣を見ていると、胸の奥がじんわり温かくなる。

「気に入ってくれて、オレも嬉しい」

「うん!」

しばらく二人で並んで景色を眺める。

風が少し冷たくなってきた。

レオはそっと後ろから唯衣を抱き寄せる。

「寒くないか?」

「レオ、あったかいね」

その言葉に、レオは顔を埋めたくなった。

「……オレ、役得」

「ふふ。レオったら」

唯衣が振り返る。

近い。

おでこが触れる。

二人で笑う。

静かな時間。

なのに胸の奥は、ずっと満たされていた。

このあと軽く夕食を食べて。

家まで送る。

最後にプレゼントを渡す。

完璧だ。

今日のデートプランは、ここで終了予定。

レオは頭の中で最終確認を始める。

時間。

導線。

混雑。

帰宅ルート。

全部問題なし。

……いや待て。

あれ?

仕事でここまで考えたこと、あったか?

脳内の自分が冷静に呟く。

第五統合統括管理官。

空間設計の天才。

その頭脳は今。

たった一人の恋人を喜ばせるために、フル稼働していた。

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