真壁レオ14 デートプラン
美味しく夕飯と彼女の唇を頂いて
脳内イケイケムードで暴走寸前だったが、
初手から唯衣に引かれると困るので、
なくなく家に帰ることを告げた。
「遅くまですまない。色々美味しく頂けた。ご馳走様でした」
レオは素直に唯衣につたえる。
耳としっぽは下に下がりきっている。
「いえ、こちらこそ、お粗末さまでした。作り置きでごめんね。次はちゃんと作りたて食べて欲しいな」
笑顔で伝えてくる唯衣に、
耳としっぽをフリフリさせて
「嬉しいデス」と答えた。
「レオ、明日も会える?もう少し一緒にいたいけど、今日は遅いから。」
「あえる!」すぐに答えた。
俺の今までの人生で、
こんなに感情を感じたことがない。
嬉しい。
苦しい。
会いたい。
触れたい。
声が聞きたい。
名前を呼ばれたい。
明日が待ち遠しいなんて、初めてだった。
レオは片腕で目元を覆う。
静かな部屋。
なのに心臓だけがうるさい。
唯衣。
唯衣。
頭の中が、全部彼女になる。
「……やばいな、オレ」
低く呟く。
でも。
嫌じゃない。
むしろ。
もっと欲しいと思ってしまう。
机の上には、すでに明日のデートプランが三案並んでいた。
完璧な導線。
移動時間。
混雑予測。
気温。
休憩ポイント。
唯衣が笑いそうな場所。
全部入ってる。
第五統合統括管理官。
空間設計の天才。
その能力は今。
たった一人の恋人を幸せにするためだけに使われていた。




