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【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第一章

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それぞれの戦い AfterTime3

第五統合生活支援事業部内。

同じ頃。

社内では早くも通常業務が再開されていた。


相変わらず朝倉は忙しい。

朝から幹部会議。

プレゼンの打ち合わせ。

案件の確認。

各課から上がってくる問題への対応。

終わりが見えない。

「ふぅ……もう辞めたい」

朝倉が机へ突っ伏す。

「何を馬鹿なことを言っているんですか」

千景が呆れたように返した。

「あと少しで統括が戻ってきます」

「それまでですよ」

「でも唯衣ちゃんがいないと寂しいわ」

千景がぼやく。

朝倉も小さくため息を吐いた。

「……それは少し分かります」

朝倉も同意した。

二人とも

あれからの唯衣が気になって仕方がない。

ちゃんと食べているだろうか。

眠れているだろうか。

そんなことを考えてしまう。


「さぁ!」

千景が手を叩く。

「今日も山積みです!」

「やりましょう!」

誰もが再び仕事へ向き直ろうとした。


その時だった。

全員の端末へ一斉メールが届く。

送り主は。

真壁レオ。

一瞬でフロアが静まり返った。

本文は短かった。


『大丈夫。薬効いた。第五統合の全員に感謝。

順番に特休を取らせる。楽しめ。』


数秒の沈黙。

そして。

第五統合が沸いた。


《真壁家 本家》

「薬ができたか!」

景の報告を聞いた瞬間だった。

玄狼が勢いよく立ち上がる。

「でかしたぞ!」

そして

すごい勢いで景を抱きしめた。

「長!」

「痛い!痛いです!」

「骨が!」

「骨が鈍い音を立てております!」

「離してください!」

「というか離れてください!」

景が本気で抵抗する。


数秒後。

「あっ」

玄狼は我に返った。

ごほん。

わざとらしい咳払い。

そして何事もなかったかのように椅子へ座る。

「そんな軟弱でどうする」

「お前、稽古をさぼっておるな」

長の風格たっぷりに言い放つ。

景は額を押さえた。

「はっきり申し上げておきますが」

「長が異常なのであって、普通の老人ではないことをご理解ください」

「痛いじゃないですか」

ぶつぶつと文句を言いながら服を整える。

玄狼は聞こえないふりをした。


「以上、本日の報告です」

景は一礼する。

「なお、本日はこれにて帰宅いたします」

「夜の報告はいたしません」

玄狼の眉がぴくりと動いた。

景は無視して続ける。

「久遠泰山先生、雫先生ともに問題なしとの見解です」

「若様も回復傾向」

「唯衣様も休養を取られております」

報告を終える。

そして

「では失礼いたします」

景は静かに執務室を後にした。

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