表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/178

それぞれの戦い 榊 景1

タイムリミットまで残り五日


漆黒の空を急いで羽ばたく。

頭の中では、

すでに何人もの名前が並んでいた。

誰を呼ぶべきか。

誰なら若の理論を理解できるか。

誰なら、この短期間で結果を出せるか。

適任者は十名ほど。

明日の朝一番には第五統合生活支援事業部へ到着できるよう、段取りを組まなければならない。

一日

一時間

一分

遅れるごとに、

解毒薬完成の可能性は削られていく。

今の自分にできることは一つだけだ。

知能を集めること。

技術を集めること。

若へ辿り着く最短の道を作ること。

翼へ力を込める。

速度を上げすぎて身体が軋んだ。

おそらく瞳の色も濃く変化しているだろう。

そんなことはどうでもよかった。

早く。

一秒でも早く。

次の一手は自分にかかっている。


夜風を切り裂きながら、

ふと口元が緩んだ。

若とああして軽口を叩き合ったのは、

何十年ぶりだろう。

幼い頃と変わっていない。

負けず嫌いで

素直になれなくて

不器用なところも

本当に可愛らしい。

いつからだったか。

若は笑わなくなったのは。

表情が消えた。

言葉から温度が失われた。

家を嫌いになり

側に仕えることを拒み

そして姿を消した。


……もっとも

居場所も無事も、すぐに把握していたのだが。

陰ながら見守り続けていた。

だからこそ思う。

今の若の方が好きだ。

唯衣様を見つめる時の目が好きだ。

あの頃にはなかった温度がある。

守りたいと願う相手がいる。

共に歩きたい未来がある。

だから

ここで助けられなければ世話役ではない。

若が守りたいものを守る。

若が若でいられるように。

そう言い聞かせながら。

榊景は、漆黒の闇を翔けた。

ブックマーク、評価して頂けると嬉しいです。


本編の裏側や、レオと唯衣の甘い日常をXで更新中です。

小説の合間の息抜きにどうぞ。

X「真壁レオは今日も重い」

@reo_yui_archive

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ