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盗賊は聖女に愛される  作者: ton
3章
46/53

最後の仕事

おひさしぶりです!;





「ふぇぇぇぇ……!!すっごい稼いだんですねぇ……!!」


飯をかっ食らう俺達に追加の皿を置きながら、リリーは感嘆の溜め息を吐いた。

「そんなわけで、チケット取れたらもうすぐここ出ていくな。」

「あっ、いえいえお気になさらず!うちはいつでも大歓迎ですからっ!!」


この家の居心地が悪いわけではないけど、やっぱりおたずね者の俺たちがいるのはあまりよくないと思う。

できる限り早く舟のチケットを取って出ていこう。

そう思っていたんだが……。


「ザイラス、まだやらなきゃいけない事があるんだ。」

「……え?」


そこにはシチューのスプーン片手に深刻な顔をするシルヴィがいた。

「神殿に忘れ物、取りに行くって言っただろう?」

「ああ。」

そういえばそんなことも言っていたか。


「じゃあ明日はそれを取りに行ってこいよ。

俺達は必要な買い物にでも……。」

「いや、ザイラス達も来てくれ。」

「はぁ??

あのねシルヴィちゃん、俺達神殿のおたずね者なのよ。いくら髪色とか変えてても危険だから!」

「あ、あとリリーも来てくれ。」

「えっ!? わっ、私もですか!?」


俺達ならともかく、リリーまで?

何を考えているのかとシルヴィを見ると、シルヴィは得意気にふふん と笑った。

「この国を出る前の最後の大仕事だ!!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「よぉし!!みんな準備オッケーだなっ!!!」


「シルヴィ……これは、一体…。」

俺たち全員が着たのは暗めの服に、顔を隠すような三角巾。

そして今の時間は…深夜。


こ…これってまるで…。


「うーん、シルヴィちゃん、あんまり聞きたくないんだけど…どこに行くつもりなのかなっ!」

「うん?神殿だぞ!!」

「いやぁ…だから、神殿に、なんでこんな深夜に行くのかっていう…。」

「ははっ! 周りがうるさいからな!今ぐらいの時間がベストだ!」


「…何を、取りに行くつもりなんだ。」

「ふっふふ~~♪旦那様からもらった、思い出の指輪 かなっ♪♪」

「旦那様…って、もしかして昔の俺…か?」

「ぴんぽんぴんぽん!!!」

「…うーん…シルヴィちゃあん、それってもしかして…。」


嫌な予感がして、俺はフェイと目を合わせる。



「そうだぞ!“聖女の指環”を取りにいくんだ!!!!」



「えええええーーーーーーーーっっ!!!!!」


驚いて声を上げるリリーに、溜息を吐く俺達。


「そそそ、そんな!!また監獄に入れられちゃいますぅ!!!」

「ははは、気にするなリリー。あれは元々私の持ち物なんだ。忘れ物取りに行くだけみたいなものなんだからな! 鍵開け、頼むぞ!!」

「ひえええぇぇぇ!!!無理ですぅぅぅ!!!!」


泡を吹いて倒れそうになるリリーをフェイがなんとか抱きとめる。

うーん、失神させてしまった…。


「シルヴィ、いくらなんでも神殿の宝物は無理だ。諦めよう。」

「嫌だ!!あれは旦那様…ザイラスがくれた私の宝物なんだからな!!」


涙目で見上げられると俺は弱い。

だって…そんなに思っていてくれるなんて…嬉しいじゃないか。


「そうか…ザイラスは一緒に取りに行ってくれないんだな。

指環をくれた時の愛の誓いなんて覚えてないんだ……。」

「うっ……!!!!」


正直前世の記憶を思い出したとは言えまだ断片的に、だ。

指環をあげた記憶は…今の俺の中にはない。


「ザイラスは、一緒に取りにいってくれないのか……???」


そんな…キラキラと星が輝く瞳に、長い睫毛をしばたたかせるシルヴィに俺が勝てるわけもなく……。



「わ、わかったよ……。」




まさかの神殿への泥棒計画が始まってしまったのだった。







続きものだから早く書けるといいな…!!!




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