ギルドで冒険者!
「はーい!これで登録は終わりよ!
受けられる依頼はあっちの掲示板のEとFね。
Dはもう1ランク上がってからよ!
ランクは稼いだ金額が一定金額になると上がるわ。」
バニーな受付のお姉さんは俺達に冒険者証を手渡しして、掲示板を指差した。
掲示板に行って見てみると、EとかFは収集ものかペットの捜索ものばかり。
しかももちろん金額は低い。これではいつまでかかるか分からない。
「俺、これ1ランク上がる前に退屈すぎてやめそうだわ。」
「同じく」
そう話していると、シルヴィが一枚の依頼書をむしりとっている。
これは…薬草の収集?
「おーい!うさぎ!!」
「う…うさぎって、何?何か聞きたいことでもあるの?」
「この依頼なんだが…。」
シルヴィがなにやらさっきのバニーな受付嬢と話している。
話終わって戻ってきたシルヴィは何やらニッコニコだ。
「これをやる。」
さっきの薬草依頼の依頼書を見てみる。
俺達の住んでいた山にもあった、風邪などに使う、常備薬になる薬草だ。
「え~!また地味なのを…。」
「ふっふっふ そうでもないぞ!」
不満気なフェイをひきつれて、来たのは王都の公園だ。
…えーと、公園、だよな。ただの。
「あった!!!」
シルヴィは端の芝などが植えられているところに、さっきの薬草を見つけた。
これね…見た目があんまりきれいじゃなくて、ちょっと不気味な黒っぽい青色だからすぐわかる。
効くんだけど、子供が怖がって飲まない色してるんだよな。
ただ…
「シルヴィちゃん、ここ、一本しかないけど。」
…うん、俺にも1本しか見えないけどね。
「まぁ、みてろ」
シルヴィはすっと杖を出す。
そして小声で…
≪目覚めよ≫
杖を振るとその杖の端からキラキラと光の粒が舞い…
ブワッ と、さっきの薬草が一気に生えた。
「どうだ!スゴいだろう!!」
えっへん と鼻高々なシルヴィだが、どう見ても、のどかな公園が不気味な公園になってしまっているぞ!!!
パッと見、魔界に迷いこんだようにしか見えないから!!
ほら!散歩してる親子連れの子供、ビビって泣いてるし!!
「これはいっぱいあっても全部引き取って貰えるらしいから、たくさん採ってギルドに持っていこう!!」
…確かにいいアイディアだ。
…いいアイディアなんだけど…。
「…まさかこの広い敷地の薬草、全部俺達で刈るの…???」
延々と続く、青黒い絨毯。
薬草よりも真っ青になる俺達。
「そうだぞ!!フェイ、頑張れ!!」
「俺だけかよ!!」
…結局3人で頑張って刈り終えたのが夕日が沈む頃で…。
なんとかギルドが閉まる前に引き取って貰えて、ひとつレベルが上がりましたとさ。




