表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盗賊は聖女に愛される  作者: ton
3章
41/53

ルーベンダール

「うっ…わぁ~!」


船から降りるとそこには壮観すぎる景色がそこにあった。

港の先はすでに城下町で、わいわいと集まる色んな人種の人々が活気溢れる中ひしめいている。

見上げた青空の下には真っ白な宮殿。

そしてその脇には伝統的な白亜の神殿があった。

あれが王宮と神殿か。


「ラース!こっちこっち!!」

シルヴィに呼ばれて行ってみるとそこには見た目が綺麗な海を模したブルーのゼリーのようなデザートが売っていた。

「これ、わたしとっても好きなんだ!食べてみてくれ!」

シルヴィはパッと買うと、ひとつ俺に渡してきた。

うーん、気持ち的にはあっちの肉の串焼きなんかが食べたいんだが…。

そう思いながらデザートをぱくりとひと口食べる。

「うっま…」

「だろ?!」

「フェ…リーもたべてみて!」

キャッキャッとはしゃぐ俺達を見てる人がいたのは…気づいてたけど知らんぷりした。


「ああ、華やかだな~!」

「なんか王、随分おとなしくなりましたね?」

「いやぁ、何て言うかさ…あれはあれで美しさを感じてしまうんだよね…」

「はぁ……そうですか。(何言ってんのかしらこのバカ王)」



デザートを食べ終わるとリードワースさんが俺達の所にやってきた。

「さぁ、もういいかしら?

シルヴィ、神殿に戻るわよ」

「嫌だ。ラース達にここを案内したい。」

「だめよ。貴女、拐われたのを忘れたの?

貴女は聖女の再来と呼ばれているんだから、狙う悪党なんていくらでもいるのよ。」


リードさん強い。

さすがシルヴィの母…じゃなくて姉。

…まずいなぁ、これだとシルヴィと離れてしまう。

「あ、あの、私剣術を習っていまして、シルヴィの警護なら喜んでさせてもらいます!フェリーは弓も得意ですし!」

「でもあんなに大怪我負っていたじゃない。本当に大丈夫かは保証がないわね」


ぐはっ

リードワースさん、痛いところを!!

けっこう毒吐きますね!

困っていたところ、お助けフェイが割り込んできてくれた!


「あらぁ~!リードワースさん!

ラースは本当に強いんですよぉ!

村一番の剣士で、男性もなぎ倒してた位なんですから!

信用できないなら…そうですねぇ、あそこの屈強な海の男の方と剣で勝負してみるとかどうでしょう?」


フェイが指差したのは、筋肉ムッキムキな旅姿の剣士だ。

見た目は強そうだが、力押しするタイプだろう。あのくらいなら勝てる。


「…うーん、でも人様を巻き込むのは気が引けるわねぇ。」

「あ、じゃあ俺とではどうだ!」


「「「え!!!」」」


みんなの声が重なる。

手をあげたのは、まさかの王さまだった。


(ザイラス…)

くいくいとシルエットが服を引っ張って耳打ちしてくる。

(断ってくれ…。ラクスは勇者の家系だ。

あいつも光魔法を使う。

もし怪我した場合、ザイラスが危ないんだ)

シルヴィの掴んだ手が震えていた。


…気持ちは分かるよ、シルヴィ。

でも、ここで挑まないと君と一緒に行けない。

それはどうしても、嫌だった。



「受けてたちます。」

「…よぉし、やるか」



俺だって、君を守りたいんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ