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盗賊は聖女に愛される  作者: ton
3章
39/53

勘違い

「いやぁ~はっはっは!!!

シルヴィはお転婆だなぁ!!」


そう言いながらその人物は俺の肩に手を回した。


俺はショールを肩にあげ直して、目線を泳がせた。



えーっと…

なんで俺はシルヴィじゃなくて、男に肩を抱かれなきゃなんないんだ?!!



さっきまでシルヴィといい感じになってたのに、気がついたら気絶したこの男がいきなり目を覚まして起き上がって。

また俺の所に近づいてきた。


「ラクス!その手を除けろ!!!」


ああっ!シルヴィがどえらい顔でギリギリと歯ぎしりしてる!!!

女の子なのにそんな顔しちゃダメ!!


まぁ、こんなことになってるのは、今の俺の格好見ればなんとなくわかるけど…。


とりあえず目が覚めたら女装させられてた。

何か意図があってのことなんだろうと思って着替えないでおいたけど…。


シルヴィが何も言わないってことは俺もあんまりヘタなこと言わないほうがいいんだな。


…うん、察した。


そう思って黙っていたんだが。

こいつが大変なことをのたまった。




「ラースさんはリードやシルヴィと違ってずいぶんおしとやかなんだな!

いやぁ、今までの嫁候補のなかにはいなかったタイプだ!

俺は嬉しい!!!」



……嫁!!!!?


俺は寝ている間に男の嫁にされてたのか?!


なっ…何にもないよな?!

俺の貞操は無事だよな?!無事だと言ってくれ!!


倒れていた間の大問題勃発に、腰回りを見てキョロキョロしてしまう。




「……ラクス。今なら殺さずにいてやる。

もう一度言う。



その手を除けろ」



杖をラクスと呼ばれた脳筋野郎の顎に当てたシルヴィの目は、完全なる悪魔の顔でした。

杖からパチパチと電撃っぽい音までしてますよ!



「もぅ、シルヴィも嫁にするって言ってんだから、焼きもち焼かなくたっていいんだからな!」



今度は俺がその言葉に驚愕した。




「嫁!!!!?シルヴィを?」




ヒュッと頭に血が上る。

気がついたら、叫んでいた。





「シルヴィをお前なんかの嫁にやるか!!


シルヴィは俺の嫁だ!!!!」





そう言って奴の腕から抜け出してシルヴィを俺の腕に抱き込んだ。



「ザ……



ラース……?」



ぽぽぽぽぽっ とシルヴィの頬が赤く染まった。



それを見て、ハッと現実に帰る。


ラクスと言う男の顔を見た。


驚愕の顔をしたラクスに冷や汗をかいた。




「……まさか」



男だってバレた!!

ああ、これ、マズいやつかなぁ。。。


落ち込んでいると




「シルヴィ、お前……


女でもいけたのか!!!!!!」




とんでもない爆弾が投下された。



盛大な勘違いのおかげ?で、俺達の旅はまだなんとか進んでいけそうだ。

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