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盗賊は聖女に愛される  作者: ton
2章
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創世記

創世記 第一章


この世界は光と闇から始まった。


光の粒からこの世を照らす聖女が生まれ。

闇の涙からこの世を眠りに導く魔王が生まれた。


光と闇を繰返し、人が生まれ、国が生まれ、

世界は紡がれていった。



しかし世界は混沌を極める。

聖と魔の戦いだ。


聖女は聖なる魔法を用い、全てを生かす。

魔王は暗黒なる魔法を用い、全てを闇に帰す。


人は聖女を崇め、獣は魔の配下となった。


聖と魔の戦いは756日に渡り、魔王が聖女を葬ることで終わりを迎える。


しかし、人は希望を捨ててはいなかった。

聖女はその力の一部を勇者とよばれた若者に与えていたのだ。


聖女が世界を去ってから更に756日後。

勇者は魔王を討ち取り、亡き聖女の仇をとった。



勇者は国を創り、王となった。

世界の安定と、平和を守るために。



----------------




「創世記??

ああ、あの嘘の凝り固まったブ厚い本だな!!」


「嘘??」



「わたしは魔王と戦ってなんかないぞ!

だって魔王は私の旦那だからな!!」



「……はじめから言ってたそれ、ほんとだったの?」



「そうだぞ!みんなが目も当てられないようなラブラブ夫婦だ!

アッチッチだぞ!くふふっ♪

魔族が山に出たって聞いて、ついに!ついに会えるのかと!!


会ってみたら前世と変わらずカッコいいままで…

はぁ、早くザイラス目が覚めないかな~」



「……。」



「寝てるし、チュウしちゃダメかな?」



「…女の子なんだから慎みもとうね。」



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