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過去1 京子編

短いです。


私の名前は山本京子。

私は12歳の頃、晴樹に拾われてから、彼の重荷にならないよう、真面目に、完璧になるように過ごしてきた。


亡くなった両親は二人とも社長秘書で、とても生き生きとしていた。


私も、二人のようになりたくて、晴樹に無理いって社長秘書になる約束をした。

彼は、一ノ瀬晴樹は、大きなゲーム会社の一人息子だった。


約束をしたのは、まだ会って間もないときだった。

あの頃の私はとにかく必死で、「完璧な秘書にな

ってあなたを助けるからどうか私を秘書にして」

と彼に言った。


無茶なお願いなのに彼は、「完璧な秘書!それは助かるね。こんなに素敵な女の子が僕だけの秘書だなんて、すごい嬉しいよ~!」と言ってくれた。


それから私は彼に褒められたくて、笑って貰いたくて、完璧を常に目指していた。


彼は時々「そんなに無茶しなくていいんだよ。もう京子は十分頑張ったんだ。少しは休んで欲しいな。」と言ってくれたが、私はそのお願いは聞けなかった。


もっと上にいきたくて、もっと必要とされたくて、頑張ることを止められなかった。

そんな私を見て晴樹は悲しそうな顔をしたけど、それでも頑張ることを止めたりなんかしなかった。

私は体があまり丈夫ではなくて、無理をしては体を壊していた。


私は彼の家に住んでいたから、弱っている私を見て辛そうな顔をしてから


「こんな無理までして完璧を目指すようになったのも全部、僕のせいだよね。どんどん痩せていって、ご飯も少ししか食べなくて、肌は青白いし、京子は体が弱いのに…自分の体を傷つけてほしくて秘書になってって言ったんじゃ無いんだよ…」

と言った。

彼の言っていることは合っていた。

私もそれに気づいていた。

けど完璧になりたくて、頑張った。


いつしか何のために頑張っているのか分からなくなったけど、頑張ることは止めなかった。

何度も体を壊しては晴樹に怒られた。


「京子!それは頑張るじゃない!無茶だ!」と言われた。彼が本気で怒るのはいつも、私が頑張りすぎて体を壊すときだった。


でも、体を壊すといってもベッドで3日くらいすれば治ったし、社長秘書になるためならこれくらいどうって事もない。


そんな考えをしていたからだろうか。


私は高校二年生の冬、過労で倒れた。


少し続きます。

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