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Ep.4 移動

「おはよう」

「おはようオーデン。君はほんと朝早いよな」

エリゼは今しがた起きてきたようで、アクビをしながら寝癖を揺らし階段を降りてきた。


日の出まであと1時間前俺とエリゼは軽い朝食を済ませた。昨日うっかりしていた、アリゲーターガーを釣った事で経験値を取得。経験値を使い新たなスキル煙幕を手に入れた。


スキル

・無限給弾(時間制限有 30分) level.1

・物資補給リュック(日に3回) level.2

・釣りの女神の奇跡(釣果アップ)level.4

・NEW 指定のエリアに煙幕弾を貼る(レベル無し)


音声ガイドによるとどうやら煙幕スキルはレベルがなく、一度に覆える範囲は100メートルほど、回数制限有りで日に4回までのようだ。


空がボンヤリと明るくなってきた頃には噴水広場前に応募した傭兵たちが集まり始め、俺たちもその中にいた。


馬車には騎士団の正規兵が一人ずつ乗っており説明を始めた。まず傭兵たちに支払う前金は戦地に到着してから払うこと。次に戦場の説明だ、戦場では正規兵の軍団が横2列の横隊で敵との戦闘を行う。その間、我々傭兵は騎兵と共に右翼方向から敵の背後に周り込み、敵戦線の崩壊を誘発させるとのことだ。


「機動力を駆使した敵背後への回り込み。いわば電撃作戦ってとこか」

戦場の陣形は完全に中世ヨーロッパのそれだ。横2列の槍兵や短剣の突撃兵、弓兵も駆使した戦闘。


1日ほど馬車に揺られ戦場付近に到着すると既に第一回目の戦闘が起こった後らしく、血の腐臭があたりには立ち込めている。


正規兵たちは赤い戦闘ジャケットを身にまとい、その上から軽装の鎧や甲、短剣などを装備していた。

敵陣までの距離は約1キロ半、互いに松明を焚き夜襲に警戒しているようだった。


エリゼは夜食をかきこみながらお前もどうだとすすめてくる。だが俺は戦場の匂いは初体験で今は胃が受け付けない。だが、流石に腹は減っていた。俺はバックから自前の高カロリースティックを取り出しそれを無理やり水で流し込んだ。


「オーデンならどう戦う??」

「俺ら傭兵と騎兵が回り込むなら、相手も俺たちを潰すため更に回り込んで来るだろう。」


「なるほど、敵はワザと隙を作って我々を引き込み囲んで残滅する策も取ると。ならその解決は?」

「ない。」


「ないのか?!?!」

「俺に指揮権があれば勝機はある」

エリゼに俺の策を説明すると彼女は何処かに消えてしまった。それから1時間ほど立ったとき、エリゼは1人の騎士団員を連れて戻ってきた。


「こんばんは、私は騎士団所属のリヒャルト・グロディウス作戦課長です。グロディーとお呼びください。先程ひめ、、、エリゼ殿から話を聞きました。是非あなたの奇策を採用させて頂きたい。」 


「え、、、え、はいっ???」

俺は突然のお偉いさんの来訪に反射的に敬礼、唐突な指揮官の拝命に変な声を出すもすぐに自己紹介と返事を返した。


(何故こうなった、、、俺は釣りさえできれば良かったのに、、、)

俺は原時刻より遊撃隊の小隊指揮官に任命され、俺とエリゼ、騎兵を含めた7人はその場で顔合わせを行い、機動戦用の馬7頭が貸しされたのだった。

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