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辺境村の橋を直したら、魔物と人間の市場が生まれる
第6話です。魔王城の外へ出ます。
魔王領と人間領の境に、壊れた橋があった。
人間側は危険だから直さないと言い、魔物側は金がないから直さないと言う。そのせいで、塩も薬草も遠回りになり、両方の村が高い物を買わされていた。
「橋を直します」
僕が言うと、リゼリアは角を揺らした。
「敵も渡ってくるぞ」
「商人も渡ってきます」
費用は金貨三千枚。魔王城だけでは重い。そこで両岸の村から小口出資を募った。出資者は通行料の一部を受け取れる。敵対していた村人たちは、最初は疑っていたが、塩の価格表を見せると黙った。
橋は三日で仮復旧した。
最初に渡ったのは、薬草を背負った老婆と、干し肉をくわえた黒狼だった。誰も襲わなかった。むしろ値段交渉を始めた。
夕方には、小さな市ができていた。
「戦争中なのに」
リゼリアが呟く。
「戦争中だからです。高すぎる戦争に、みんな疲れている」
通行料の箱に、最初の銅貨が落ちた。
それは魔王城の収入であり、境の村の希望でもあった。
続きでは王都側の不正請求も動き始めます。応援ありがとうございます。




