【第二章 - 間章1】不思議な夢
その夜ーー。
れいりは少し不思議な夢を見た。それは、れいりがまだ小さかった頃の記憶と結びついていて……。
「お母さん、お母さん」
「どうしたの?れいりちゃん」
いつもの、家のリビングにて、部屋の中にはお母さんとお父さん、そしてお姉ちゃんとれいりが居た。
「今日も、あの人来るの?」
「そうよ」
れいりが小さかった頃、この世に存在しない特殊な魔力を持っていたため、定期的に検査をしに来てくれる人がいたのである。
丁度その時、家の外からカランと鈴がなったのが聞こえた。
「お母さん。私が、出てくるね」
れいりは、一人っ子ではなく、実はお姉ちゃんがいた。今は、遠くの研究所で研究員をしているので会えていないが、かなり仲良しな姉妹であった。
三大賢者になった日も、手紙を送ってきてくれていたくらいだ。
「こんにちは。れいりちゃん、お久しぶりですね」
顔は、太陽の光でよく見えないが、声はおっとりとしていて、まだ若い先生らしい。
「今日も、魔力を採取したいのだけれど、この瓶に少したらしてくれるかな?」
先生の言われるがまま、れいりはその瓶に魔力を流し込む。
その瞬間、周りが一気に暗くなる。
そして、お母さんと、先生の顔が一気に暗くなった。
「あら、基準を満たしていないわね。残念だけれど、れいりちゃん。貴方とは今日でおさらばよ」
(基準…?)
そう考える間もなく、れいりは先生に腕を捕まれ、玄関へと引きずられる。
そして、外へと放り投げられた。
「ごめんなさい。モルモット殿」
先生は虚しそうな顔で言う。




