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魔術師能力評価について

     ……………


 国連秘匿保障委員会魔術師情報室では魔術師の能力を六種類の指標で分析している。以下はその指標の説明である。


Body 体:B評価:身体魔力順応度・身体能力での評価。

 魔力操作や魔術を操ることによって物質には魔力の情報的影響が与えられ、通常の物質状態から変質し様々な作用を示し始める。

 物体が魔力に順応すると【呪物】と呼ばれる物品となり魔術や莫大な魔力を自然に成立させる。人体や生物の身体が魔力に順応すると術者の意識・無意識による影響で身体が異常な硬質性、耐衝撃性、蓄熱性などを示すようになるほか、筋肉の運動能力も通常の状態からは著しくかけ離れた性能を示す。

 なお最も効率的な魔力順応方法は魔力・魔術による攻撃からの再生であり、戦闘を重ね重傷から復帰を繰り返してきた魔術師ほど順応度は急激に高まってゆく。


Interigance 知:I評価:魔術知識・処理能力に関する評価。

 魔術は知識によって構成される言語の技であり、より効率的な魔術運用や構築には広い魔術知識は必須となる。

 無言・詠唱に関わらず脳の処理能力が魔術の組成と起動には重要な要素であり、知識さえあれば単純な魔術へ最小限の魔力で介入し無力化・逆流による反射などを行う事も可能であるため、知識・知能は魔術師にとってあらゆる面で重要なものとなっている。

 この流れに逆らうものとして、魔術を感覚的に操る『呪術』と呼ばれる術式がある。体系的に組成・運用される魔術と比して出力が不安定であるが術者の感情の起伏と術式に蓄積された感情が噛み合うと爆発的な効能を発揮する。また、この呪術の感情的な爆発力と感覚的な操作を通常の体系化された魔術と結合する『呪術型統合』と呼ばれる魔術術式構成も存在する。


Magi 魔:M評価:魔力量での評価。

 人間が体内に貯められる魔力量の限界は未だ更新され続けており、不明とされている。また、生まれ持つ魔力潜在量も生物においてはランダムであり、人間は比較的大容量であるがそれに比肩する生物も多数報告されている。

 個人差も非常に開きがあり、修練によって後天的に拡張可能であるが、同じ年数・同じ修練内容・同じ生活環境であっても拡張された魔力量に大きな隔たりが生じやすい。

 【特異指定存在】とされる魔術師の多くは10⁶(百万)M(マギア)以上の最大魔力量を有する。


Sence 知覚:S評価:魔力感知能力での評価。

 世界におけるあらゆる物質は魔力をわずかに生成・放出しており、魔力感性を開花させた人間はその放出される魔力を自身の身体から感受することによって周囲の空間を把握することができる。

 また、広い範囲を知覚する際は自身の身体だけでなく、自身が放出した魔力と他の魔力がぶつかることで空間や存在を把握することとなる。つまり放出した魔力がどれだけの間、自身の身体との関連を保てるかが最大感知範囲を規定する。

 地面や金属厚板などの密度が高いものに関しては透視することは困難だが、意識を集中し極めて僅かな魔力を放射することによって物質の微弱な魔力放射を感受することや細胞レベルの運動を察知することといった『透視』に近い技を行える。

 他方、魔術師は巧みな魔力操作によって自らが体外放出する魔力を身体内に納め感知に掛からないように行動することや魔術結合を魔力的に隠蔽することが可能であるが、卓越した感知能力によってそれを見破ることも可能である。

 さらに、微細な魔力を把握することは自身の魔力操作の効率性にもつながる。総じて感知に長ける魔術師は技量にも長ける傾向がみられる。


Precognision 予知:P評価:予知・予言・未来視能力での評価。

 空間知覚能力と共に魔力感性を開花させた人間に獲得される能力。一般的には広範な空間把握能力によって脳の処理能力が拡張され弾道や筋肉の運動、気象条件などから次に起きる事象を予測することが可能となったことで生じた能力だと理解される。

 実際に能力として発揮されるのは確かに『弾道や放物軌道・速度の把握による予見』や『数秒先の情景の察知』などが大半であるためそのような理解が概ね正しいとされる。

 ただ、中には予知夢や明晰な未来の出来事の完全予知、行動を起こしたことによって発生しうる出来事の分岐を数千・数万単位で一気に予測しそれらを吟味できるなど、単なる脳の処理能力による予知からはかけ離れた事象もあり、不明な点が多い。

 熟達した魔術師の戦いでは予知に劣る術者はどれだけ他の能力で勝っていようとも敗北することさえある。

 修練方法はあれど明晰な予知を常に発揮する術者はおらず、安定した実力を発揮しがたい分野とも言える。


Technic 技量:T評価:魔術的技量での評価。

 魔力を操る技量、具体的にはエネルギー効率を示す。技量の高い魔術師は同じ魔力量で技量の低い魔術師の何倍もの仕事量を発生させる。魔力をまとう事によって攻撃や衝撃から身を守ったり単純な効果を発揮させる際に発揮される能力であるが、魔術結合を紡ぎ出す際にも重要な役割を担う、魔術師の基本と言える能力。

 どれだけ魔力量が多くとも技量に欠ける術者は卓越した技量を持つ術者に敗北することは珍しくない。だが、技量は向き不向きあれど努力によって比較的堅実に積み上げられる能力分野であり、それ故に強者は当然の如く技量を極めている。


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