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【完結】異世界転生したんだが神から貰った最強スキル【神チート】がクソ仕様  作者: Darjack
第2章

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第13話 鑑定額はおいくら万円?

「えっと、村がドラゴンに襲われまして」


 リョージは正直に答えてみた。


「それで、村を守るために戦ったらこうなりました」


 ガルドは腕を組み、黒竜を見上げている。


「お前、このドラゴンをどうやって倒した?」

「親友がバリスタで仕留めてくれたんです。俺はただ、ドラゴンの気を引いてただけで」


「囮か?」


 ガルドの目が鋭くなった。


「お前、ドラゴンを相手に囮役をやったのか?」

「えっと、まあ」


 リョージは曖昧に笑った。

 神チートで余裕だったとは言えない。


「……」


 ガルドとサラは無言で顔を見合わせる。


「お前、グリーン・フィールド村の人間か?」

「はい」


 リョージはうなずいた。


 村長が許してくれたしね。故郷と呼んでいいって。


「そうか」


 ガルドは何か納得したように頷いた。


 サラが、じっとリョージを見つめている。

 その眼鏡の奥の瞳が、わずかに潤んでいるように見えた。


「……」


 サラの唇が、小さく動いた。


「え?」

「いえ、何でもありません」


 サラは顔を背けた。


 ガルドは黒竜とエルダー・トレントを見渡した。


「で、これ。どうすんだ?」

「買い取っていただけます? ドラゴン分はグリーン・フィールド村へ送ってください」


「村へ、送金するのか」

「はい。俺一人の手柄じゃないですし」


 サラは眼鏡を外し、レンズを拭き始めた。


「サラちゃん?」

「す、すみません。埃が——」


 どこか声が湿っぽい。


「並の冒険者なら、全部自分のものにする」

「でも、それは」

「分かってる。お前の言う通りだ」


 ガルドは頷いた。


「サラちゃん、頼む」

「はい——」


 サラは眼鏡をかけ直し、震える手で手帳を取り出した。


「ドラゴンの素材は鱗、牙、爪、翼膜、心臓部の魔核、全て最高級品です」

「で、いくらになる?」

「この街には竜専門の解体職人がおりますので、保存状態次第ですが、金貨50枚以上かと」


 金貨50枚。


 どれくらいの価値だ?

____________________

【解説】

 神チート〈ver.0.3.4β〉:金貨一枚は日本円にして約100万円


 ※神チートはAIなため(以下略

____________________


 100万円×50枚=5,000万円!

 ってか、そこ略すな!


「エルダー・トレントは?」

「こちらは金貨10枚程度です、熟成された美味しい煮汁が出るので人気があります」


 美味しい煮汁か。

 無限収納の中にまだ枝が残ってるよな。


「じゃあ、こっちは俺がもらいます」


 1,000万円もあれば資金としては十分だろう。


「では、ドラゴン分の金貨50枚はグリーン・フィールド村へ。エルダー・トレント分の金貨10枚はリョージ様へ」

「お願いします」


「解体と正確な査定には数日かかります。全額のお支払いは、それからになります」

「それで構いません」


 サラは一礼した。


「リョージ様。ギルドカードの手続きを済ませましょう。受付カウンターへ」

「分かりました」


 リョージはサラの後について、倉庫を出た。




 受付カウンターに戻ると、サラは金属製のプレートを持ってきた。


「こちらがギルドカードです」


 銀色に輝くプレート。

 表面にはリョージの名前とランクが刻まれている。


 ////////////////////////

【冒険者ギルドカード】

 名前:リョージ

 ランク:D級

 登録番号:R-3847

 ////////////////////////


「ありがとうございます」


 リョージはカードを受け取った。


「D級は新人の方としては異例の高ランクです」


 サラが説明を続ける。


「しかもガルド試験官の推薦で、C級昇格試験は免除されます。実績を積めばすぐ昇格できます」

「分かりました」


「それと、今夜のお宿が決まっていなければ、ギルド提携の『銀月亭』をご紹介できます」


 サラが紙に地図を書き、印をつけてくれた。

 サラは小さな革袋を取り出した。


「査定前ですが、前金の小金貨10枚をお渡しします。当面の費用としてお使いください」

「助かります」


 リョージは革袋を受け取った。


 小金貨10枚。

 生活費ぐらいは何とかなるよな?

_______________________

【解説】

 神チート〈ver.0.3.4β〉:小金貨一枚は日本円にして約10万円


_______________________


 100万! 問題ないな。


「では査定が終わり次第ご連絡いたします」

「分かりました」


「本日はありがとうございました」


 サラが深く一礼する。


「こちらこそ、ありがとうございました」


 リョージは頭を下げ、ギルドを後にした。

 外に出ると、すでに夕暮れが近づいていた。


「銀月亭、か」


 サラが書いてくれた地図を頼りに、宿へ向かうことにした。

お読みいただきありがとうございます。


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