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異世界転生したが神のスキルが使いづらい【完結保証】  作者: Darjack
第2章

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13/16

第13話 鑑定額はおいくら万円?

「えっと……村がドラゴンに襲われまして」

リョージは正直に答えた。

「それで、村を守るために戦ったら……こうなりました」


「……こうなった、ねえ」

ガルドは腕を組み、黒竜を見上げた。

「お前、このドラゴンをどうやって倒した?」

「いえ、俺は大したことは……村の人たちと協力して?」

「……村人と、ドラゴンを」


ガルドは深く息を吐いた。

「村がドラゴンに襲われたら大概全滅するんだがな」

「親友がバリスタで仕留めてくれたんです。俺はただ……ドラゴンが動かないように……気を引いてただけで?」


「囮か……?」

ガルドの目が鋭くなった。

「お前、ドラゴンを相手に囮役をやったのか?」

「えっと、まあ……」


リョージは曖昧に笑った。

神チートなスキルで余裕だったとは言えない。


「……」

ガルドとサラが、無言で顔を見合わせる。

「……お前、グリーン・フィールド村の人間か?」

「はい」

リョージは頷いた。

村長が許してくれたしね。故郷と呼んでいいって。

「そうか……」

ガルドは何か納得したように頷いた。

「なら、村を守るために戦うのも当然か」

「はい」


サラが、じっとリョージを見つめている。

その眼鏡の奥の瞳が、わずかに潤んでいるように見えた。

「……きゅん」

小さく、呟くように。

「え?」

「いえ……何でもありません」

サラは顔を背けた。


ガルドは黒竜とエルダー・トレントを見渡した。

「で、これ……どうすんだ?」

「買い取っていただけますか? あ、ドラゴン分はグリーン・フィールド村へ送ってください、みんなで倒したんで」


嘘じゃない。


「……村へ、送金するのか」

ガルドが眉を上げた。

「はい。俺一人の手柄じゃないですし」

「……」


サラの目が、ますます潤む。

彼女は慌てて眼鏡を外し、レンズを拭き始めた。

「……サラちゃん?」

「す、すみません。埃が……」

どこか声が湿っぽい。


「……お前、面白い奴だな」

ガルドがゆっくりと笑った。

「普通の冒険者なら、全部自分のものにするぞ」

「でも、それは……」

「分かってる。お前の言う通りだ」

ガルドは頷いた。


「サラちゃん、手配できるか?」

「はい……」

サラは眼鏡をかけ直し、震える手で手帳を取り出した。

「グリーン・フィールド村への送金ですね。ギルド経由で手配いたします」

ページをめくり、何かを確認している。

その横顔を見ていると、サラの目がリョージを一瞬チラリと見た。

すぐに手帳に視線を戻すが、頬がわずかに赤く染まっている。


「ドラゴンの素材は……鱗、牙、爪、翼膜、心臓部の魔核……全て最高級品です」

「で、いくらになる?」

「この街には竜専門の解体職人がおりますので、保存状態次第ですが……金貨50枚以上かと」

「……金貨50枚」

ガルドが低く呻いた。

「エルダー・トレントは?」

「こちらは金貨10枚程度です」

「けっこうお高いんですね」

「エルダー・トレントはトレントより熟成された美味しい煮汁が出るんです、このサイズでしたらすぐに引き合いがあるかと」

……美味しい煮汁……

グリーン・フィールド村でいただいた、どこかカツオブシ風味のスープを思い出してしまった。

無限収納の中にまだ折れた枝が2、3本残っている。後で削ってスープにしてみよう。

「エルダー・トレントは俺が倒したんで、こっちだけいただけますか」

「かしこまりました」

サラが手帳にメモを取る。

「では、ドラゴン分の金貨50枚はグリーン・フィールド村へ。エルダー・トレント分の金貨10枚はリョージ様へ、ということで」

「お願いします」

「ただし」

サラが言葉を継いだ。

「解体と査定には数日かかります。全額のお支払いは、それからになりますが……」

「それで構いません」

リョージは頷いた。

「かしこまりました。では、ギルドで買い取らせていただきます」

「他の魔物素材も含めて、順次査定を進めます」

「お願いします」

「では、こちらで預からせていただきます」

サラは一礼した。

「リョージ様。ギルドカードの発行手続きを済ませましょう。受付カウンターへ」

「分かりました」

リョージはサラの後について、倉庫を出た。


◆◇◆


受付カウンターに戻ると、サラは金属製のプレートを持ってきた。

「こちらがギルドカードです」

銀色に輝くプレート。表面には、リョージの名前とランクが刻まれている。


////////////////////////

【冒険者ギルドカード】

名前:リョージ

ランク:D級

登録番号:R-3847

////////////////////////


「このカードで、ギルドの依頼を受けることができます。また、ギルド加盟店での割引も受けられます」

「ありがとうございます」

リョージはカードを受け取った。

「D級は新人の方としては異例の高ランクです」


サラが説明を続ける。

「通常、ランクアップには実績が必要ですが……ガルド試験官から、C級昇格時の実技試験は免除との推薦をいただいております」

「そうなんですか」

「はい。ですので、依頼をいくつかこなして実績を積めば、すぐにC級へ昇格できるかと」

「分かりました」


「あの、リョージ様」

サラが声を潜めた。

「はい?」

「今後、大型の討伐をされた場合……できれば、事前にギルドへご相談ください」

「何かまずいことが?」

「いえ、まずいというわけでは……」

サラは言葉を選ぶように続けた。

「ただ、あまりに規格外の討伐が続くと……目立ちます」

「目立つ……」

サラは眼鏡の奥の瞳で、じっとリョージを見つめた。

「リョージ様は、おそらく……」

彼女は言葉を切った。

「……いえ、何でもありません」

だが、その目は何かを確信しているようだった。

「気をつけます」

「……お願いします」


サラは安堵したように微笑んだ。

「それから……今夜のお宿ですが」

「あ、はい」

「ギルドと提携している『銀月亭』という宿をご紹介できます。清潔で、お食事も美味しいと評判です」

サラが羊皮紙に地図を書き、印をつける。

「こちらです。ギルドカードを見せれば、割引も適用されます」

「ありがとうございます」


「それと……」

サラは小さな革袋を取り出した。

「査定前ですが、小金貨10枚を前払いさせていただきます。当座の費用としてお使いください」

「助かります」

リョージは革袋を受け取った。

小金貨10枚。多分相当な金額? だよな?

_______________________

【解説】

神チート〈ver.0.3.4β〉:小金貨一枚は日本円にして約10万円


※神チートはAIなため(以下略

_______________________

100万……! 当面は問題ないな。ってか、略すな!


「では明日以降、査定が終わり次第ご連絡いたします。ギルド内の掲示板に、リョージ様宛のメッセージを掲示しますので」

「分かりました」

「本日はありがとうございました。またのご来訪をお待ちしております」

サラが深く一礼する。


その仕草が、妙に丁寧で……少しだけ名残惜しそうに見えた。

「こちらこそ、ありがとうございました」

リョージは頭を下げ、ギルドを後にした。

「えっと……村がドラゴンに襲われまして」

リョージは正直に答えた。

「それで、村を守るために戦ったら……こうなりました」


「……こうなった、ねえ」

ガルドは腕を組み、黒竜を見上げた。

「お前、このドラゴンをどうやって倒した?」

「いえ、俺は大したことは……村の人たちと協力して?」

「……村人と、ドラゴンを」


ガルドは深く息を吐いた。

「村がドラゴンに襲われたら大概全滅するんだがな」

「親友がバリスタで仕留めてくれたんです。俺はただ……ドラゴンが動かないように……気を引いてただけで?」


「囮か……?」

ガルドの目が鋭くなった。

「お前、ドラゴンを相手に囮役をやったのか?」

「えっと、まあ……」


リョージは曖昧に笑った。

神チートなスキルで余裕だったとは言えない。


「……」

ガルドとサラが、無言で顔を見合わせる。

「……お前、グリーン・フィールド村の人間か?」

「はい」

リョージは頷いた。

村長が許してくれたしね。故郷と呼んでいいって。

「そうか……」

ガルドは何か納得したように頷いた。

「なら、村を守るために戦うのも当然か」

「はい」


サラが、じっとリョージを見つめている。

その眼鏡の奥の瞳が、わずかに潤んでいるように見えた。

「……きゅん」

小さく、呟くように。

「え?」

「いえ……何でもありません」

サラは顔を背けた。


ガルドは黒竜とエルダー・トレントを見渡した。

「で、これ……どうすんだ?」

「買い取っていただけますか? あ、ドラゴン分はグリーン・フィールド村へ送ってください、みんなで倒したんで」


嘘じゃない。


「……村へ、送金するのか」

ガルドが眉を上げた。

「はい。俺一人の手柄じゃないですし」

「……」


サラの目が、ますます潤む。

彼女は慌てて眼鏡を外し、レンズを拭き始めた。

「……サラちゃん?」

「す、すみません。埃が……」

どこか声が湿っぽい。


「……お前、面白い奴だな」

ガルドがゆっくりと笑った。

「普通の冒険者なら、全部自分のものにするぞ」

「でも、それは……」

「分かってる。お前の言う通りだ」

ガルドは頷いた。


「サラちゃん、手配できるか?」

「はい……」

サラは眼鏡をかけ直し、震える手で手帳を取り出した。

「グリーン・フィールド村への送金ですね。ギルド経由で手配いたします」

ページをめくり、何かを確認している。

その横顔を見ていると、サラの目がリョージを一瞬チラリと見た。

すぐに手帳に視線を戻すが、頬がわずかに赤く染まっている。


「ドラゴンの素材は……鱗、牙、爪、翼膜、心臓部の魔核……全て最高級品です」

「で、いくらになる?」

「この街には竜専門の解体職人がおりますので、保存状態次第ですが……金貨50枚以上かと」

「……金貨50枚」

ガルドが低く呻いた。

金貨50枚。多分相当な金額? だよな?

_______________________

【解説】

神チート〈ver.0.3.4β〉:金貨一枚は日本円にして約100万円


※神チートはAIなため(以下略

_______________________

100万円×50枚=5,000万円……! ってか、そこ略すな!


「エルダー・トレントは?」

「こちらは金貨10枚程度です」

「けっこうお高いんですね」

「エルダー・トレントはトレントより熟成された美味しい煮汁が出るんです、このサイズでしたらすぐに引き合いがあるかと」

……美味しい煮汁……

グリーン・フィールド村でいただいた、どこかカツオブシ風味のスープを思い出してしまった。

無限収納の中に折れた枝がまだ2、3本残ってるな。後で削ってスープにしてみよう。

「エルダー・トレントは俺が倒したんで、こっちだけいただけますか」

1,000万円もあれば資金としては十分だろう。

「かしこまりました」

サラが手帳にメモを取る。

「では、ドラゴン分の金貨50枚はグリーン・フィールド村へ。エルダー・トレント分の金貨10枚はリョージ様へ、ということで」

「お願いします」

「ただし」

サラが言葉を継いだ。

「解体と査定には数日かかります。全額のお支払いは、それからになりますが……」

「それで構いません」

リョージは頷いた。

「かしこまりました。では、ギルドで買い取らせていただきます」

「他の魔物素材も含めて、順次査定を進めます」

「お願いします」

「では、こちらで預からせていただきます」

サラは一礼した。

「リョージ様。ギルドカードの発行手続きを済ませましょう。受付カウンターへ」

「分かりました」

リョージはサラの後について、倉庫を出た。


◆◇◆


受付カウンターに戻ると、サラは金属製のプレートを持ってきた。

「こちらがギルドカードです」

銀色に輝くプレート。表面には、リョージの名前とランクが刻まれている。


////////////////////////

【冒険者ギルドカード】

名前:リョージ

ランク:D級

登録番号:R-3847

////////////////////////


「このカードで、ギルドの依頼を受けることができます。また、ギルド加盟店での割引も受けられます」

「ありがとうございます」

リョージはカードを受け取った。

「D級は新人の方としては異例の高ランクです」


サラが説明を続ける。

「通常、ランクアップには実績が必要ですが……ガルド試験官から、C級昇格時の実技試験は免除との推薦をいただいております」

「そうなんですか」

「はい。ですので、依頼をいくつかこなして実績を積めば、すぐにC級へ昇格できるかと」

「分かりました」


「あの、リョージ様」

サラが声を潜めた。

「はい?」

「今後、大型の討伐をされた場合……できれば、事前にギルドへご相談ください」

「何かまずいことが?」

「いえ、まずいというわけでは……」

サラは言葉を選ぶように続けた。

「ただ、あまりに規格外の討伐が続くと……目立ちます」

「目立つ……」

サラは眼鏡の奥の瞳で、じっとリョージを見つめた。

「リョージ様は、おそらく……」

彼女は言葉を切った。

「……いえ、何でもありません」

だが、その目は何かを確信しているようだった。

「気をつけます」

「……お願いします」


サラは安堵したように微笑んだ。

「それから……今夜のお宿ですが」

「あ、はい」

「ギルドと提携している『銀月亭』という宿をご紹介できます。清潔で、お食事も美味しいと評判です」

サラが羊皮紙に地図を書き、印をつける。

「こちらです。ギルドカードを見せれば、割引も適用されます」

「ありがとうございます」


「それと……」

サラは小さな革袋を取り出した。

「査定前ですが、小金貨10枚を前払いさせていただきます。当座の費用としてお使いください」

「助かります」

リョージは革袋を受け取った。

小金貨10枚。多分相当な金額? だよな?

_______________________

【解説】

神チート〈ver.0.3.4β〉:小金貨一枚は日本円にして約10万円



_______________________

100万……! 当面は問題ないな。


「では明日以降、査定が終わり次第ご連絡いたします。ギルド内の掲示板に、リョージ様宛のメッセージを掲示しますので」

「分かりました」

「本日はありがとうございました。またのご来訪をお待ちしております」

サラが深く一礼する。


その仕草が、妙に丁寧で……少しだけ名残惜しそうに見えた。

「こちらこそ、ありがとうございました」

リョージは頭を下げ、ギルドを後にした。


外に出ると、すでに夕暮れが近づいていた。

「銀月亭、か」

サラが書いてくれた地図を頼りに、宿へ向かうことにした。



外に出ると、すでに夕暮れが近づいていた。

「銀月亭、か」

サラが書いてくれた地図を頼りに、宿へ向かうことにした。



新作公開始めました、安心の完結保証付きです。


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短期集中投稿

次回以降の更新は

16日(土)8:00 12:00 20:00

17日(日)8:00 12:00 20:00

18日(月)8:00 12:00 20:00

以降20:00更新予定←事情により変更します。

19日(火)8:00 12:00 20:00

20日(水)8:00 12:00 20:00

21日(木)8:00 12:00 20:00

22日(金)8:00 12:00 20:00

23日(水)8:00 12:00 20:00

24日(木)8:00 20:00

25日(金)8:00 20:00

以降20:00更新予定

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