華ちゃんと才花と三人でゲーム
別の日の夕方 〜三人でゲームする夜〜
才花の家に遊びに行った夕方。今日は珍しく才花も早く帰ってきて、リビングに三人揃っていた。
「よーし! 今日は三人でやるぞ! 華もちゃんと参加しろよ」
才花はショートカットを振り乱しながら、コントローラーを握って元気いっぱい。対して華ちゃんは、いつものようにクッションを抱きしめてソファの端っこにちょこんと座っている。
「……うん……がんばる……」
華ちゃんは俺の隣に座り、恥ずかしそうに俺の顔をチラチラ見ながら小さな声で答えた。
俺たちは協力型のパーティーゲームを起動した。画面が4分割され、才花が攻撃役、華ちゃんが回復役、俺がサポート役という感じで始まる。
「ほらほら、華! もっと積極的に回復しろよ!」
「……わ、わかった……お姉ちゃん……」
ゲームが始まると、才花はいつものように大声で盛り上がる。
「うおっ! 敵来てるぞ! オレがぶっ飛ばす!」
一方、華ちゃんは真剣な顔で画面を見つめ、俺のキャラがピンチになるとすぐに回復魔法をかけてくれる。
「……だ、大丈夫……? ボクが守るから……」
そのたびに華ちゃんは俺のほうを心配そうに見てくる。俺が「ありがとう、華ちゃん」と微笑むと、華ちゃんの頰がぽっと赤くなった。
ゲームが進むにつれて、華ちゃんの緊張が少しずつ解けていった。特に俺と華ちゃんの連携が上手くいったとき、華ちゃんは小さく喜びの声を上げた。
「……やった……! ボクと君で……倒せたよ……」
「やったぁーーー!俺も嬉しいぜ!
頑張ったね華ちゃん!」
華ちゃんが嬉しそうに俺の袖を軽く摘まんでくる。その仕草が可愛くて、俺は自然と華ちゃんの頭を優しく撫でてしまった。
「華ちゃん、上手くなったね」
「……えへへ……君が……教えてくれたから……」
華ちゃんは耳まで真っ赤になりながら、俺の肩にそっと頭を寄せてきた。クッションを抱いていた腕が、少しだけ俺の腕に触れる。
才花が横目でそれを見て、ニヤニヤしながら言った。
「おいおい、華。お前、最近あいつにめっちゃ甘くなってねぇか?オレの妹がそんな顔するなんて珍しいぞ」
「……お、お姉ちゃん……! 余計なこと言わないで……!」
華ちゃんは慌てて身体を離そうとしたけど、俺が軽く手を握ると、抵抗せずにそのまま俺の手に指を絡めてきた。
「……君の手……温かい……」
華ちゃんは小さな声で呟き、照れながらも俺の肩にもう一度頭を預けてきた。甘えたような仕草に、俺の胸がきゅんとする。
ゲームの合間に休憩を挟むと、華ちゃんは俺の隣で少し大胆になってきた。
「……また……君とゲームしたい……ボク……君がいると……安心する……」
華ちゃんはそう言うと、俺の腕に自分の腕を軽く絡めて、甘えるように身体を寄せてくる。セミロングの黒髪から、ふわっと優しいシャンプーの香りがした。
「俺も華ちゃんとゲームするの好きだよ!」
才花がコントローラーを置いて笑った。
「ったく、華がこんなに甘々になるなんてな。お前、うちの妹を完全に落としたじゃねぇか」
「……お姉ちゃん……からかわないで……ボク……ただ……君が好きだから……」
華ちゃんは最後の言葉をとても小さく、でもはっきりと言った。顔は真っ赤で、俺の腕をぎゅっと抱きしめている。
俺が華ちゃんの頭をもう一度優しく撫でると、華ちゃんは目を細めて幸せそうな笑顔を浮かべた。
「そうなの?」
華ちゃんが俺のこと好きだなんて意外だなぁ
でも手を出したらロリコンだ
イエスロリータノータッチか?
「……今日も……楽しかった……また……三人で……しようね……?」
才花が呆れ顔で肩をすくめながらも、どこか嬉しそうに言った。
「まあ、華がこんなに笑うようになったのは久しぶりだぜ。お前、ちゃんと華を大事にしろよ?」
その夜、三人でゲームをする時間は、才花の元気さと華ちゃんの甘い優しさが混ざった、温かい時間になった。
華ちゃんはゲームが終わった後も、俺の腕から離れようとせず、「……もう少し……こうしてて……いい……?」と、引っ込み思案なままの可愛い声で甘えてきたのだった。




