006_怪しい商品集合
「ねえお兄ちゃん、ちょっと前に通販をしたんですよ」
「ほーん……何買ったんだ?」
「兄妹純愛もので有名なヤツですね?」
「一応聞くが全年齢対応だよな?」
「ハハハ……モチロンデスヨ」
「怪しい気もするが突っ込むと危ない気もするので見逃してやる」
全く、いつも平気で胡乱な商品を買うんだから手に負えない。ヤバいのはやめとけといいたいんだがな。
「ちなみにこの前買ったUSBはファイル一つ書き込んだらお亡くなりになりました」
「だから相場から離れた値段の商品は買うなっつったろうが……」
「怪しいからこそ買う価値が有るんじゃないですか」
だめだよぅ……俺の妹歪みすぎだよ……勝てねえよ……
「今度はSDカードかモバイルバッテリーで安いやつを買おうかと」
「頼むからPSEマークが付いているヤツにしろよ、家が焼けるのは困るんだからな」
怪しげな商品台表を狙って買うのはやめようよ、どう考えても容量詐欺されてるオチがつくヤツじゃん。
世の中にはわざわざアウトなのが明らかなものを買いにいく人種という者が居るから困る。どう考えてもダメなのはわざわざ買わなくても明らかだろうに、そんなことをするのは物好きだな……
「ちなみにこの前買った激安カメラはデジタルズームさえ出来ないものでした。最悪クロップでのズームくらいは出来ると思ったんですが……私の勘が鈍ったんでしょうかねえ」
「当たり前だろうが……どうせ一万もしないようなものかったんだろ? 一眼のレンズがいくらするか知ってんのかよ」
「値段四桁の一眼ってロマンがあるじゃないですか」
ロマンでわざわざ目に見えた地雷を踏み抜くんじゃないと言いたいんだがな。というかドルでもなく円なら四桁で一眼が買えるわけないだろうが。
「というわけで、お兄ちゃんにはこれをプレゼントしますので私だと思って大事にしてください」
阿地はそんなことを言って綺麗にラッピングされた箱を渡して部屋に帰っていった。期待せずに箱を開けたところ、スマホが一台出てきた。一応起動させてみたのだが、遙か昔、よくこんなものが残っていた名という古いバージョンのOSが入った骨董品が一台入っていた。しれっと無駄遣いしたものを人に押しつけるなと俺は言いたい。




