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妹がラインを超えようと必死な件  作者: にとろ


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40.5妹が作る料理?

「おにーちゃん……今日の料理めんどいんでレトルトでいいですか?」


 珍しくやる気が無いらしい妹だが、常時そんなことをして居る俺からすれば断る理由は全く無い。


「いいぞ」


「あっさり言いますね……妹の手料理が食べたいくらい言ってくださいよ」


「阿地の作る手料理は美味しいよな」


「でしょう! でも今日は疲れているのでレトルトです」


「今の小芝居の意味あったか?」


 チェーホフの銃もビックリのはしごの外し方だ。自分で載せておいて逃げられないようにするのはやめて欲しい。


「とにかく今日は簡単に済ませるって事だな、何の問題も無いぞ」


 そう言うと、阿地も適当にその辺のカップ麺でも出すのかと思ったら、冷蔵庫から昨日作ったサラダを取りだしてきた。それにドレッシングをかけているのでどうやら手抜きであっても食べ物に妥協はしないらしい。俺は肉信者なのでサラダを出さなかったら『じゃあ私が作る』と言って昨日作ったものだ。肉食べてりゃいいじゃんと思うのだが、阿地は彩り豊かなサラダを作ってスマホを向けていたので肉を食べるにしても見た目の良いものが欲しいらしい。


 なお、阿地が野菜を好きなのかどうかはこうして昨日作ったサラダが残っていることから察してほしい。サラダが欲しいと言っておいて俺が適当に焼いた肉を美味しいと言って食べていた。


 俺の方はいつも面倒なときのために使えるようにストックしてあるパックご飯に梅干しを一個載せて食べることにした。食べられるだけ恵まれているのだ、贅沢を言うべきではない、決して昨日通販サイトから届いた大きな段ボールとは何の関係もない。決して金が無いわけではなく、清貧を極めているだけだ。そういうことにしておく。


「お兄ちゃん、私がなんでもいいと言っておいてなんですが、流石にお昼ご飯が吐くまいと梅干しだけっていうのは……」


 阿地はそんなことを言うが、俺は『いいんだよ、無闇に豪華な者よりこのくらいで生きていける』と言うと、マイシスターは俺を三白眼で見ながら、部屋の隅にたたんである大きな段ボールを指さした。


「中身はなんだったんでしょうねえ……」


「ごめんなさい……」


 圧に負けた。確かに段ボールを雑に置いていた俺にも問題あるけど、正論を食事にぶち込むのはやめてくれ。食事くらい美味く食べたい、金の話をされるとメシが不味くなるんだ。


「お兄ちゃん、不問にしますが不健全な者だけは買わないでくださいよ。私たちは中学生なんですから」


「そういやそうだったな、忘れかけた設定だから定期的にアピールしておいてくれ」


「お兄ちゃんは何を言っているんですか?」


 そんなことを言い合いながら平和な食事が進んでいった。俺は食事を終えてから、次は百均でレトルトカレーくらいは買っておいてもいいかなと思った。

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― 新着の感想 ―
・・・中学生だったの? てっきり高校生くらいかと。
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