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妹がラインを超えようと必死な件  作者: にとろ


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031_妹と土曜日

「お兄ちゃん、デートしましょう!」


「嫌だよ、せっかくの休日なんだからもう少し寝かせてくれ」


 今日は日曜日、妹とデートが出来るほど体力が残っていなかった。


「なんでそんな疲れてるんですか? 昨日だって何もなかったでしょう?」


「いろいろあんだよ……というか今日が休みだったから夜更かししたんだ」


 気怠い体から声を絞り出したところ、阿地は『アッ……』と小さく声を出して「そうですよね、お兄ちゃんも男の子ですもんね」と何か勝手に納得をしていたが、俺が夜更かしした理由はネトゲだ。レアモンスターのポップを早朝あたりまで粘ったので寝ていないだけに過ぎない。


「勝手に何を想像したのか知らんが、お前の期待しているようなことはないからな?」


「そうですか、そういうことにしておいてあげましょう」


 何故か勝手に阿地に借りができたような雰囲気になってしまった。


「ちなみに使用したものは何ですか?」


「ん……昨日は仲間が全員獣人だったな」


「なるほど、お兄ちゃんはケモナー入っているんですね」


 なんか納得しているが、昨日のパーティメンバーの話だからな? まさか獣人を『使った』とか思ってないか?


 しかしそれを議論にしてもキリがないので仕方ない。寝てしまえば相手をしなくて済むだろう。そう考えて否定もせず寝てしまった。


 目が覚めたのはもう昼過ぎだったのだが、問題は時間では無い。隣で阿地が寝ている。一つの布団の中に二人で寝ていたということになるだろうし怖くて仕方ない。


「ん……」


 と阿地が目を覚ましたので「何でここにいるんだよ」と聞くと『お兄ちゃんが「中に入ってもいいですか? って聞いたら「はいはい、いいよ」って言ったじゃないですか』完璧な生返事をしていたようだ。流石に適当に返事をしたからとはいいわけにならないので「次からはやめろよ」とだけ言うことしか出来なかった。


 その晩はしっかりと睡眠をとった。流石に昨日の今日で阿地が好きには出来なかったようだ。今度は寝ていたので、ダメと言ったらその場は聞いてくれる。自分にも責任はあったと思うが今度から発言には気をつけようと思ったのだった。

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