↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹がラインを超えようと必死な件  作者: にとろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/165

106_妹は知らないことを知りたい

「お兄ちゃん! 新作のスマホ買ったので設定してくれませんか?」


 その言葉に違和感を持った俺は訊ねる。


「いや、お前スマホのヘビーユーザーだろ。俺の助けなんてなくても設定くらい出来るだろ?」


 そんなこと手伝わなくても設定を出来るのを俺は知っている。だというのに何故そんなことを言うのだろう?


「そりゃ初期設定のやり方くらい覚えてますよ。ただ、お兄ちゃんの連絡先を登録しなくちゃなりませんからね」


「電話帳と同期すれば大体勝手に入るだろ?」


 当然の方法を提案すると阿地は世にも恐ろしい話をしてきた。


「お兄ちゃんのSNSアカウントもしっかり繋がっておきたいですからね、この際全部教えてもらっとこうかと」


 おっと、突然危ない話を始めたな。SNSのアカウントなんてプライベートな情報を教えるわけがないだろう。家族にばれるなんてどんな罰ゲームだよ……ってか、繋がっておきたいってことは自分のアカウントもバレるだろ、ソレが平気ってことだよな? どれだけメンタルが強いんだよ……


「そこら辺は自分で探して見つけるのには何も言わんが、俺は教える気はないぞ」


「何でですか! 妹とSNSでも繋がっておきたいって考えが無いんですか!?」


 いや、何を驚いてんだよ。そんなリスクをとるなんてやりたいはずが無いだろう?


「俺はネットはネット、リアルはリアルで分けておきたいんでな」


「何を言ってるんですか! 私はお兄ちゃんのことなら頭からつま先まで知っておきたいと思いますよ! まさかお兄ちゃんは私のことを知りたくないとでも!?」


 普通に全部は知りたくないんだが……


「いや、全部はいいかな。知らなくてもそれでいいんじゃないかと思うぞ」


「え……ああ! お兄ちゃんなら私の全てを知っているからそんなことを改めて知る必要も無いってことですね! でも妹の最新情報を知りたいとか思ったりはしませんか?」


「そんな情報商材の宣伝文句みたいなことを言われてもな……別に全部は知らなくても支障は無いしな」


「えー……私がお兄ちゃんのことを知りたいんですからお兄ちゃんも渡しに興味を持ってくださいよ、妹に興味があるのは兄として当然じゃないんですか?」


 別にそんなことはないだろう。というよりも知ってどうするんだよということを先に考えてしまう。


「何でも知るだけが相手のためだとは思わないぞ。知らないなら知らないなりに相手を思いやればいいじゃないか。全てを知ったところで正しい対応が出来るかどうかはまた別の話だろう?」


 その言葉に阿地は渋々といった感じで頷いていた。何とか説得が通じたようで何よりだ。


 そうしてその日は無事個人情報を探られることはなかったのだが、SNSの一つでソシャゲーのガチャ報告専用にしているアカウントに妹からのフレンド申請が来た。どうやら教えてもらえなくても調べることは出来るようで、妹の調査力に怯えることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。