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妹がラインを超えようと必死な件  作者: にとろ


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104_妹は余計なことを考えるものらしい……

 さて、今日も快適に休日を過ごそうか……


 俺は休日ということでトースターにパンを入れてマーガリンを用意していた。コーヒーの準備もしてあるし、優雅な休日はかくて……


「お兄ちゃん! おはようございます!」


 確定の優雅な休日終了だった。昨日は寝ようとすると隣の部屋から艶めかしい声が聞こえてきたのでそれを聞かされながら寝る羽目になったので今朝くらい平和だろうと思っていたのに……コイツは俺より遅くに寝ただろうに、こんなに早くに起きてくるとは思わなかった。


 チン


 トースターからパンが出てきたので、それにマーガリンを塗っていると、阿地が自分もトーストを焼き始めた。


「お兄ちゃん、朝ご飯は一緒に食べましょうね」


 どうやら自分だけで先に食べるなと言うことらしい。仕方ないな……


「分かったよ、早いところ食べような」


 朝飯くらい普通に喰わせろよ。そうは思うが誰かと食べるのも大事なのだろう、別に阿地と食べるのが嫌ってわけでもないしいいか。


 コーヒーを飲みながら呑気に待っていると、チンと音がしてトースターが食パンを吐き出した。阿地もテーブルについたので二人でいただきますと言って食べ始めた。


「お兄ちゃん、美味しいですね! お兄ちゃんと一緒に食べる朝ご飯は美味しいです!」


「そうか、確かに美味いな」


「そうです! オカズがおにいちゃんだと……『余計なこと言ってんじゃねえ……』全く油断もすきもありゃしない」


 それでいいと思ってんのかね。危険な発言は禁止なんだよ、こっちだってリスクを取りたくはないんだから黙っていてくれ、頼むから……


「おやおや、お兄ちゃんはピュアですねえ」


「ちげえよ! 俺とお前の平穏を守りたいんだよ! お前に好き放題させたら秒で消されそうなんだよ!」


「お兄ちゃんはビビりすぎでしょう。もう少しドーンと構えていたらどうです? どうせ私とお兄ちゃんの小さな生活なんて誰も気にしませんって。私は一線を越えても朝チュンなら見つからない自信がありますね」


「どう考えてもアウトだろう。後先考えて発言してくれよ。」


 独自基準で考えないでほしいな。自分がセーフなら全部セーフという考え方はどうかと思うぞ。世の中のルールは多くの人の犠牲の上に成り立ってるんだからな。


 そんな危険なラインを探ろうとする阿地なので俺はとりあえず誤魔化すことにした。


「なあ、今日は一緒に買物でも行くか? 暇だろう?」


「え……お……お兄ちゃんと一緒にですか!?」


「ああ、そうだよ」


「行きます! ちょっと宿題が残ってますが後回しです! お兄ちゃんと買物行きますよ!」


 食いついてきてくれたので早々に話を切り上げて阿地と買物に行くことにした。余計なことを考えさせるよりもっと楽しそうなことで上書きしてしまう方が良い。


 そうしてその日は妹との買物を楽しんだのだった……

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