表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
92/104

第九十二話 至難のテスト(前編)

本日2話目です!!

 三人での新年会が始まった。

「やっぱり今年は、修学旅行楽しみだね。他の行事も楽しみだけど。あとは、夏祭りとかもみんなでね。」

 ひまりが楽しそうに話す。

「私は、彩葉ちゃんと会えるの楽しみだな。」

 二人は、僕のほうを見てくる。会わせてくれるよね。多分そう言うことを言いたいんだろう。

「分かった。彩葉も入れて遊ぶから。」

 二人は、満足そうな顔で何度も頷いた。

「でも……ひまり!まずは、二年生になれるように勉強だぞ!」

「ギクッ。」

 ひまりは、僕とりおから少し遠ざかった。

「今は、楽しむことが一番だが、勉強はしろよ。」

 安心したのか元の位置に戻った。

「うん。頑張るよ。」

 この夜、僕の新しい一年が始まった気がした。


 三学期が始まった。学校に着いて周りを見ると、僕は強い違和感を感じだ。それは……

「誰?誰?誰?誰!?」

 今まで、こんな先生やこんな生徒が居たのか!?自分が怖い。

「お、悠太。」

 多田か?そう思い後ろを振り返った。

「お、今年もよろしくな。」

 誰!?ほんとに誰!?

「あ、う、うん。よろしく……」

 怖い……教室までがこんなに遠いなんて。


 多分、今まで見えてなかった、見ようとしなかった世界なんだろう。なのに、どこか懐かしい気がした。にしても、怖いな。やっぱり、怖い……

「ゆうくん!」

 ひまりが座っている僕の前にいた。

「やっと気づいたの?」

「ごめん。」

「良いけど。そんな事より、助けて欲しいの。」

「どうしたんだ。」

 これは、ひょっとして大変なことなのか。深刻そうな顔で訴えかけてくる。僕は、息を呑んだ。

「明日……」

「明日!?」

「明日テストあるの!?」

「は?」

「だから、明日、テスト、あるの?」

「聞き取れてないわけじゃない。まさか……」

「知らなかった。勉強してないの。」

「まじかよ……」

「だから、教えてくれない?」

 休み明けテスト。比較的、簡単な割に成績に入る。ひまりが二年生になるためにも点数の稼ぎどきだ。

「分かった。やる気は……」

「あるよ!」

「なら、満点を目指すぞ。」

「おーー」


「って、何故、僕の家でやるんだ。」

「しょうがないでしょ。」

「教えやすくは、あるか。」

「あの……」

「何だ。何か分からない所があるのか?」

「……この部屋は、誰の部屋?」

「あ〜ここは、空き部屋だったのを綺麗にしたんだ。」

「空き部屋か……」

 何故か分からないがひまりは、少し悲しそうだった。

「せっかくあるからな。来客が来るかもしれないし、りおとかひまりがいつ来ても良いようにな。」

「ふ〜ん。」

 さっき、悲しそうな顔をしてたとは、思えないほど嬉しそうで満ち足りた顔をしている。

「勉強、始めようか。」

「うん。」

「科目は、英語と化学か。得意な所とかあるか?」

「ない。」

「宿題は、やったのか?」

「まだ終わってない。」

「授業で理解した所はあるか?」

「ほぼない。」

「……あ、うん。」

「私……大丈夫?」

「大丈夫。一日で詰め込もう。教えるから気合いは、任せた。」

「うん。頑張る。」

 ひまりの目は、真っ直ぐだった。——それに応えれるように僕も全力で教えようと勉強会が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ