第九十一話 新年は日の入りから
楽しみにしていた方、申し訳ございません。
久しぶりの更新になりました。
ということで、本日は20時にもう一話投稿予定です!!
彩葉が帰り、バイトも始まり、気づけば、明後日から学校が始まる。
「勉強でもするか。」
机に座って勉強をはじめた。気づけば、集中が切れてアルバムを見ていた。
「一年……早かったな……」
初詣の時に、家族で撮った写真を見て思い出した。
「確かにあれは、澄麗だったよな……」
汐原澄麗、僕が小学生の時によく一緒に遊んでいた。彩葉とも仲が良くて、引っ越す前は、ほとんど彩葉と遊んでいた。
「にしても、似てるけど似てなかったな……」
髪色はそのままだったけど、落ち着いた雰囲気でメガネもかけていた。あの時からは、想像も出来ないものだった。
そんな事を考えていたら、あまり勉強に集中出来なかった。昼からは集中して、気づけば日が落ちていた。
「もう夜か、一回、休憩するか……」
部屋を出て、階段を降りている途中、よく聞く知っている声がした。この時点で確信した。
リビングに行くと、りおとひまりがばぁちゃんと話していた。
「やっぱり居るのか……」
りおとひまりが気づいた。
「ゆうくん!あけおめ!」
「あけましておめでとう。今年もよろしくね、ゆうくん。」
その言葉を聞いて、何故か心が落ち着いた。
「うん。よろしく。って、何で普通に居るんだ!?」
二人は、ばぁちゃんのほうを見た。
「ばぁちゃんか……」
「勉強してるから邪魔しないほうが良いと思って、お話ししながら、待ってもらってたのよ。」
「ばぁちゃんが楽しいなら何でも良いけど……言ってくれたら来たのに。」
「ほんと?あんたも変わったね。あとは、若い者でね。」
確かに、リビングに来た時、ばぁちゃんは楽しそうだったな。なら良いか……
「ゆうくん!」
ひまりが寄って来て、腕を掴んだ。
「おい!何だ急に!?」
ひまりを見ると、笑っている?
「久しぶり。」
その笑顔は、どこか寂しそうだった。
「どうしたの?ひまり。」
りおがそう言った。
「会えなかったから……」
「分かった。ひまり寂しかったんだ。」
僕の腕を掴む力が強くなった。
「別に、違うよ!りっちゃん。」
「ほんとに?顔赤くない?」
さらに掴む力が強くなった。
「違うの!違うから!」
「何でも良いから、この腕、離してくれないか?折れそうなんだが。」
「あ、ごめん。」
ひまりは、赤くなった腕を見て、泣きそうな顔をしていた。
「良いんだよ。悪い気はしなかったから……」
「まだ、二人でイチャイチャするの?」
りおが割り込んで入ってきた。
「って、りおが煽るからこうなったんだよ。」
「ほんとだよ、りっちゃん。」
「久しぶりに会ったら、からかいたくなったの。」
りおはそう言ったが僕には、さっぱり分からない。
「りっちゃんも寂しかったんじゃないの?」
今度は、ひまりが挑発する。
「寂しくはないけど、楽しみだったかな。」
大人な解答だ。
「で、二人は何をしに?」
「新年会をしにきたの。」
りおがお菓子がたくさん入った袋を見せて言った。
「今年もよろしくってことだよ。ゆうくん。」
「そうだな。今年も……だな。」
「新年会は、やっぱり夜からパーッと行こうよ!」
ひまりが大きな声で言った。
「気合……入ってるな。」
「相当寂しかったんじゃない?」
「そういうことか。」
小声でりおと話していると、
「二人とも何話してるの?パーッと行かないと!」
今日は、疲れそうだ。だけと、この感じは、嫌いじゃない。むしろ、好きなのかもしれないな……




