第八十五話 らしくない
更新が遅れてしまいすいません。第八十五話です!
クリスマスも終わり、年末までバイトの日が続く。
「楽しいことが終わったら、何でこんなにやる気が無くなるんだろう……」
「悠太くん、そんな顔してらしくないぞ。」
「そうですか……いつもこんなんですよ。」
先輩は、呆れていた。
「いつもはテキパキ仕事してくれてるでしょ。」
先輩は、褒めてくれているのに、やっぱり今日はやる気が出ない。
「そうですね……」
「まったく、元気だしなよ!彼女にでも振られたの?」
先輩が痺れを切らした。
「彼女なんて居ませんよ。」
「じゃあ、何でそんなに悲観的なんだよ。元気を出せ。暗いやつが近くにいたら私の気分も落ち込むだろ。」
「そうですね。頑張ります。」
その言葉を貰ってから少し前向きに頑張った。
「良いじゃん。本調子か?」
「先輩の方こそいつもより元気ですね。」
「あと三日で休みだから、それがモチベーション。」
「年末年始は、何か予定あるんですか?」
「女の子に予定を聞くなんて……」
「違いますよ!絶対に!先輩が思ってる事とは。」
「否定しすぎでしょ!」
「いや、先輩が変な事、言うからですよ。」
「それは、こっちのセリフな。私は、家でダラダラするのよ。大学生なんてそんなもんよ。」
「いつもダラダラしてそうですけど……」
「一言余計な。」
「いや、先輩も僕に散々やってきたでしょ。」
「そう?」
「何とボケてるんですか。この際、言いますけど、あの渡してきたやつ最悪なコスプレでしたよ。」
「あれ?ウケなかった?」
あの日を思い出すと、恥ずかしくなってきた。
「ウケたかもしれないですけど……それ以上に恥ずかしかったですよ。流石に女の子の前であの姿は……」
先輩は、驚いた表情をしていた。
「女の子!?あれって女の子と仮装パーティーだったの!?」
そういえば先輩には、友達としか言ってなかった。
「そうですよ。本当にまったく。」
「ごめん。本当にごめんね。知らなかった。」
申し訳なさそうに謝ってきた。
「全然大丈夫ですよ。楽しかったので。」
「そうなの……なら良いのだけど。」
「あんなに、一生懸命に謝るなんて、先輩らしく無かったですよ。」
「私も人だよ。悪い事したら謝るでしょ。」
「謝るんだったら意地悪しないで下さいよ……」
「それとこれは、別なの!」
先輩は、よく分からないけどいつも楽しそうな人だ。この本屋でバイトが出来てることは、僕にとって楽しいことなのかもしれない。




