第七十五話 贈り物
更新が遅れてしまいすいません。第七十五話です!
「美桜さん!?」
「ゆうちゃんもサプライズ?」
僕の袋のほうを見ながら言った。
「そのつもりで……」
「ほんとに!?私も用意してるから一緒にやらない?」
「良いですけど……何をするんですか?」
「まあ、任せといて。」
美桜さんのその言葉に少し不安になったが着いていくことにした。
「うわ!」
「停電?どうしよ。」
「ひまり、落ち着いて。見てくるから。」
「りっちゃん駄目!離れないで!」
「分かったよ。」
そんな二人の会話を見て、美桜さんは悪い顔をしてニヤニヤしている。
「ここから、どうするんですか?」
「はい、これ持って。」
「クラッカー?」
「うん。それは最後ね。今からじっくりビビらせるから。」
なんて悪い人なんだ。美桜さんは、さっそく物音を立てて驚かしていた。
「うわぁ!なんか音するよ助けてりっちゃん。」
「大丈夫だって。」
「やっぱ音するって助けて!」
「スマホどこ置いたっけ?」
「りっちゃん!離れないで。」
「うーん。」
「直るまでこのままでお願い。」
美桜さんは、相変わらず悪い顔をしている。
「いい感だね。ゆうちゃん、そろそろ行こうか。」
美桜さんから作戦を聞いた。電気をつけて、二人がわちゃわちゃしている間に外に出て、リビングの窓から驚かす作戦、見たいだ。
「ついた!やったー」
「良かった。」
「りっちゃん、怖かったよ〜」
「うん。良かった。」
そんな会話が聞こえてきたがすぐに玄関に向かい、外に行った。ふと思ったことを聞いた。
「ところで窓は、空いてるんですか?」
「もちろんよ。抜け目ないわ。」
「あと、何渡すんですか?」
「それは、秘密よ。」
窓の前に着いた。
「行くよ!」
「はい!やりましょう!」
「!?」
二人が声も出ないほど驚いていた。
「「誕生日おめでとう〜!!」」
クラッカーの音が鳴り響いた。
「……び、びっくりした〜。心臓に悪いよ。」
「何かしてると思ったけどこれは、びっくりだ。」
りおも驚いている。というか、何かやってたのは、バレてたんだ。
「二人ともありがとうね。」
「嬉しい!」
満面の笑みでりおとひまりが見てきたがまだこれで終わりじゃない。
「ほら、ゆうちゃん。」
美桜さんから背中を押された。
「二人とも誕生日おめでとう。大したものじゃないけど……いつも本当にありがとう。これからもこんな僕だけどよろしく。」
言ってる間に恥ずかしくて体が熱くなった。
「ゆうくん、顔赤くない?」
「ひまり、ジロジロ見るな!」
「でも、ありがとね。」
「ありがとう、ゆうくん。もちろんこれからもよろしくね。」
「ひまりも、よろしく〜!」
「二人とも最高だよ。」
僕は、気持ちを伝えることができて嬉しかった。
「開けていい?」
ひまりが聞いてきた。
「うん。良いよ。」
「私も開ける。」
りおもそう言って、二人が袋を開けた。
「え、可愛い!小さいクマさんだ!」
「嬉しい。オシャレなコンパクトミラーだ。」
「喜んでもらって良かったよ。」
「しかも、クマさんピンクのリボンしてる!可愛い〜」
「このミラー使いやすそうで良いよ。」
「合いそうなの選んだんだ。」
僕は、ひとまず安心した。
「お菓子もいっぱい入ってるよ!」
ひまりの興奮は、収まらない。
「ほんとだ。」
「甘いのだけじゃなくてしょっぱいのも。ゆうくん、分かってるねぇ〜」
「それは、どうも。」
「もしかして、私たちを太らせるつもり?」
「太るのは、ひまりだけね。」
「りっちゃん〜」
「りおの言う通り、ひまりは、食べ過ぎるなよ。」
「はい……」
りおが袋の中を覗いて聞いてきた。
「ゆうくん。この袋は何?」
「開けてみて良いよ。」
「ネックレス?欠けてるけどそういうやつ?」
「ひまりのほうにも入ってるはずだけど……」
ひまりが袋を覗いた。
「ほんとだ!気づかなかった……ネックレス、りっちゃんのとよく似てるけど色とデザインが違う。」
「実は、僕も持ってるんだ。これ。」
そう言ってネックレスを見せた。
「分かった!」
ひまりが何かひらめいたみたいだ。
「合わせたら、円になるんでしょ!」
「そう!正解。」
「良いね、これ。」
「ゆうくん、こんなオシャレなプレゼント選んでくれるんだ。」
「なんだ、りお。不服か?」
「いや、ちょっとギャップかなって……」
「まあ何でも良いけど。僕は、二人との思い出を忘れないために、これからも作るために……証としてこれをプレゼントに選んだんだ。どうかな?」
「ありがとう、ゆうくん!」
「ありがとう。けど、なんかくさいこと言うね。」
「ちなみに、ネックレスだけじゃなくてブレスレットにもなるぞ。ひまりのは、ピンク色で太陽の柄。りおのは、月で黄色の柄。僕は、星で青色の柄。結構似合ってないか?」
「うん。とっても!」
「うちらにピッタリの色と柄ね。」
そんな感じでしばらくプレゼントの話で余韻に浸った。
後々、聞いたことだが、美桜さんはこの雰囲気で渡しにくかったので後日渡したらしい……申し訳ない。




