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第七十四話 ご馳走

更新が遅れてしまいすいません。第七十四話です!

 待っていると、いい匂いがして来た。

「二人ともお待たせー」

「出来たの?」

 ひまりがりおに詰め寄る。

「出来たよ。」

「やったー!いい匂いでお腹ペコペコだよ。」

 僕とひまりは、席についた。

「二人とも待たせちゃったね。」

 美桜さんがそう言って座った。

「いえ、全然!」

「ケーキ作り頑張ってくれたのよね。お疲れ様。」

 美桜さんが僕の頭をポンポンと叩いた。すると、

「お母さん、何してるの?」

 りおの声が近づいてきた。美桜さんの手を掴んで言った。

「だめだから。ご飯にするよ。」

「はいは〜い。」

 僕はりおと美桜さんを見て、心が温かくなった。親子ってああ言うものなのかなと思った。


 テーブルいっぱいに料理が並んでいた。

「「いただきます。」」

 ひまりと僕は、声を揃えて言った。

「召し上がれ。」

 りおが自慢げに言った。僕とひまりは、テーブルに並べられた料理に手を伸ばした。

「「あっ……」」

 僕もひまりも同じ料理に手を伸ばした。それを見た、りおが言った。

「そんなに私のだし巻き食べたいの?」

「うん。りっちゃんの美味しいから!」

「ゆうくんも?」

「まあ、そうだな。美味しいし、見たら食べたくなったから……」

「だし巻きでみんなの胃を掴んでるね。りお。」

「お母さん!そういうのいいから……」

 恥ずかしそうに言うりおを見て、僕もひまりも笑った。

「二人とも何ニヤニヤしてるの?早く食べないと冷めるよ。」

 そう言われて、食べ進めていると美桜さんが小声で僕に言ってきた。

「りお、嬉しいみたいだから。」

 りおの方を見ると、確かに隠そうとしている笑顔を感じる。僕は、少し意地悪したくなった。

「りお、これも美味しいよ。ありがと。」

「……そう言うの良いから……食べな。」

 美桜さんの方を見るとクスッと笑っていた。りおは、喜びと恥ずかしさを隠しきれず表情に出ていた。気づくと僕は、りおのほうを見ていた。

「何、見てるのよ。何か、ついてる?」

「いや、何でもない。」

 あまり見ないりおの顔を見て、僕は、弱みを見つけた気がした。


「ご馳走様でした。」

「もう、良いの?」

「うん。結構、お腹いっぱい。美味しかったよ。」

「ゆうくん、食べないの?じゃあ、もっと食べれる!」

 ひまりは、元気よく言った。

「よく食うな本当に……」

「りっちゃんの料理美味しいからね。」

「それは、どうも。だけど、ケーキもあるから食べ過ぎないようにね。」

「分かってるって。」

 僕は席を立ち、この隙に置いていたプレゼントを取りに行った。


「大丈夫かな……」

 緊張と不安が大きくなっていく。

「どうやって渡そうか……」

 頭の中でイメージトレーニングを重ねた。二人の笑い声が聞こえてくる。

「そうか、多田の言ってたみたいに二人への気持ちを乗せよう。そしたら上手くいくよな?」

 気持ちを落ち着かせて、二人の居るところに向かった。すると、目の前に人の影があった。誰だ?もしかして……りお?それとも、ひまり……?

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