第七十二話 賑やかな家
更新が遅れてしまいすいません。第七十二話です!
午後になり、りおの家に向かった。
「緊張してきたな……」
近づくにつれて、胸の高鳴りが止まらなくなった。
家の前に着いた。
「もうみんな居るのかな?」
そう思ってインターホンを押そうとするとドアが開いた。誰が出てくるんだ?僕は、息を飲んだ。
「ゆうちゃん!待ってたよー!」
美桜さんが飛びついて来た。僕には、抵抗する隙は一ミリも無かった。
「美桜さん……」
すると、りおが来た。
「お母さん!何してるの、離れて。」
そう言って、美桜さんを僕から引き離した。
「ごめんね。ゆうくん。」
「全然、大丈夫。」
正直、急に来て、びっくりした。今日の誕生日会、大丈夫だろうか……
「お母さん、ダメだからね。とりあえず、上がって。」
「お邪魔します。」
中に入ると、ひまりも居た。
「ゆうくん!」
ひまりがもぐもぐしながら言った。
「ひまり、もう何か食べてるのか?」
「うん。これ美味しいよ。」
「まったく……」
「ゆうくん、何か飲む?」
りおに聞かれた。
「うん。コーヒーでお願い。」
「分かった。」
りおとひまり、美桜さんもいる。こんな賑やかな誕生日会は、久しぶりだ。騒がしいのに、りおの家は不思議と落ち着く。
「はい、ゆうくん。」
「ありがとう。」
「落ち着いたら、みんなでケーキ作ろ。」
「やった〜」
僕は、それを聞いて驚いた。
「ケーキ作るのか?」
「知らなかったの?」
「あ、言ってなかった。」
りおがすっとぼけた顔をして言った。
「夜は、ご馳走になるつもりだったけどケーキは、聞いてなかった……」
「まあ、何もせずにご馳走になるのはね。働いてもらわないとね。」
「今、理由つけただろ。」
「力弱いから助けてね。」
「りおは、そんな事無いだろ。」
「女の子にそんな事言っちゃダメだよ。」
りおが指でつついてきた。
「……悪かった、悪かった。ごめん。」
「分かったなら良いよ。」
りおは、そう言って許してくれた。
「私も頑張るよ!」
「ひまり、大丈夫か。」
「大丈夫、最高に美味しいの作っちゃお!」
「じゃあ、ちょっとしたら始めますか。」
りおと美桜さんが用意してる間に、ひまりと話していた。
「にしても、クリスマスの飾り凄いな。」
「そうでしょ。りっちゃんと一緒に頑張ったの。」
「ツリーも良いし、小物も可愛いね。」
「昨日、買いに行ったの。」
僕は、その言葉に少し驚いた。
「……あ〜そ、そうなんだ。」
「うん。これ、私が選んだの良いでしょ。」
「何だこれ?カエルか?」
「うん。カエルさん。」
あれ、結局買ったんだ……
「良いね。見たことない感じで可愛い。」
「ゆうくんのも買ったら良かった。」
「僕は、大丈夫だよ。」
ひまりには、昨日居たことは、バレてないみたいで安心した。
休憩も終わり、ケーキ作りが始まった。
「で、何作るんだ。」
「ガトーショコラ作ってみようかなって。」
「ガトーショコラ!?作れるのか?」
「分からないけどやってみようかなって。」
「いけるのか……」
「混ぜるだけだから。」
「やるぞー」
「ひまりは気合だけは、一流だな。」
「実力もね。」
チョコレートベースとメレンゲを作り始めた。
「この二つを混ぜて、合わせて混ぜて、繰り返していけば多分できると思う。じゃあ、二人頼んだよ。」
「りおは?」
「私は、他の料理もあるから。」
「まじかよ……」
「ゆうくん、二人で頑張ろ!」
「そうだな、ひまり。」
僕とひまりのガトーショコラ作りが始まった。




