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第六十五話 大騒ぎ

「てことは、春から彩葉ちゃんここに住むの!?」

「入学できたらそうなるな。」

「本当に!?」

「嘘!?」

 二人とも驚いた反応をしていた。

「そんな驚くことか?」

「だって、八年ぶりに男女が再会って……運命的なあれじゃん。」

「ひまり、何言ってんだ?妹と兄だそ。」

「妹とは言っても、年も近いでしょ!」

「心配するな。彩葉は、僕より大人だ。しっかりしてるから。」

「そう言われたら、信じるわ。りっちゃんは?」

「そんな事、心配するわけないでしょ。だって、ゆうくんがあんな可愛い子に手出せるとは、思えないもん。」

「言い方!」

 それには、ひまりも笑っていた。

「確かに。」

「そうだな。心配無用だな。僕は、夕飯の用意するから、二人も食べていくか?」

「大丈夫。」

「また今度食べるよ。」

 

 僕が用意してると、二人がまたコソコソ話しているのが見えた。

「またか……」


   

「ね、りっちゃん。ゆうくんと彩葉ちゃん何で別々になってたんだろう?」

「私も詳しくは、知らないけど。小三の時から別々だからこっちに来たのは、その頃じゃない?」

「なるほどね。」

「で、そこからは友達が上手く出来なかったってわけじゃない?」

「りっちゃん、名推理だね。」

「知りたいけど、聞きづらいよね。」

「うん。気になるけど……まあ、ゆうくんも楽しそうだし今は、良いか!」

「そうだね!」

 


 流石にコソコソしてる二人が気になった。

「何の話してるんだ?」

「いや……何でもない!」

 また、りおが余計なこと言ってないのなら良いのだが……


 日も落ちて、そろそろ終わりそうになった頃、インターホンが鳴った。

「こんな時間に、誰だろう?」

 僕が扉を開けようとした時、後ろから誰かが何かを言ってきたが遅かった。

「お!ゆうちゃん!久しぶり!」

「美桜さん!?何で?」 

「りお、来ちゃった!」

 僕は、後ろに居た、りおに驚いた。

「お母さんったら……」

 りおは、呆れた顔で言った。

「あらまあ、いいじゃない。」

「中で話しましょうよ。ばぁちゃんとひまりも居るんで。」


 リビングに戻ると、ばぁちゃんがひまりと喋っていた。ひまりが僕らに気づいた。

「美桜っち!?来たの?」

「迎えに来たの。」

 多分それは、ここで楽しむための口実だろう。

「お母さん、もうすぐ帰るから。」

「少し、話してからね。」

「美桜っち喋ろうよ。」

「お祖母さんに挨拶してからね。」

 前のときは、ひまりと美桜さんは距離があったように感じたのに今日は、くっついてる。あの時のひまり、大分恥ずかしそうだったもんな。


 その後、美桜さんは、ばぁちゃんと何か楽しそうに会話していた。ばぁちゃんが楽しそうなら良いのだが……りおのお母さんだから余計なこと言ってないか心配になった。


 気づけば、美桜さんが来てから二時間も経っていた。

「そろそろ帰るね。」

「ひまり、送っていくよ。うちの車で。」

「ありがとう。」

 

「お祖母さん、楽しかったです。」

「いいえ、また来てくださいね。あと、悠太をお願いします。」

 ばぁちゃんは、僕の方を見ながら言った。とりあえず、僕は、美桜さんにお辞儀しといた。

「ゆうちゃん、また今度ね。」

「はい……ありがとうございます。」

 にしても、ばぁちゃんがこんな事言うなんて、珍しいな……


「ゆうくん、バイバイ!」

「またね。」

「二人ともまた明日から頑張りましょう。」

 そう言うと、二人が帰っていった。その後、ばぁちゃんは、なぜか機嫌が良かった。美桜さんと意気投合したのだろうか。何を話していたのか気になったけど――今は、聞かないでおこうと思った。

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