表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/87

第六十四話 秘密(後編)

※本日2話目(後編)です。

 ひまりがようやく来た。

「ごめん、二人とも遅れて。」

「ほんとに、寝坊なんて……まあ、早く打ち上げしよ!」

 りおがそう言うと、ひまりは驚いていた。

「え……あ、うん!」

 多分、怒られると思ってたのだろう。多分、あの作戦が、無かったら怒られてただろうなと僕は、思った。


「ゆうくんもごめんね。」

「全然良いよ。やっぱ、ひまりも居ないと始まらないから。」

「嬉しい。お詫びで、お菓子持ってきたから。」

「今日は、クリームパンはやめたのか?」

「あ〜、そういえばあったな。はい、これ!」

「あるんかい!」

 思わずツッコんでしまった。

「ゆうくん、クリームパン大好きね。」

 りおがそう言った。

「公言したこと覚えないぞ……」

「そういえば、りっちゃんのダンスのグループ名、クリームパンじゃなかった?」

 ひまりの聞いたことが僕も気になった。

「確かに、理由はあるのか?」

「あ〜。それは、名前が決まらなくて、私がクリームパンって思いついたこと言ったら採用されてた。」

「可愛らしい名前だけど、ダンスは、キレッキレでカッコよかったね。」

「ありがとう。てか、二人とも私の名前呼んだでしょ。あれ、恥ずかしかったんだけど……」

「つまり、嬉しいってことじゃん。」

「それもギャップですね。」

 僕とひまりがそう言うと、りおは、口をもじもじさせていた。

「もう!その話は、終わり!」

 その後も、文化祭のことを三人で振り返りながら話した。


 少し落ち着いてきた所で、りおが言った。

「ひまり。実はビックニュースがあるんだけど……」

「なになに?」

 僕には、聞こえない声で二人が喋っている。

 

「ひまり、実はね……ゆうくんに彼女が出来たの。」

「え……うそ……うそでしょ。」

「写真もあるから見せてあげるよ。」


 りおの話を聞いてる、ひまりの顔から笑顔が無くなっている。一体、りおの作戦は、何なんだ。さっき、最近の彩葉の写真はないかって言われて、遊園地に行ったとき撮った、僕との写真を渡したんだけど……


「ほら見て?」

「ほんとじゃん……」


 ひまりの顔が深刻そうになっていく。大丈夫か?


「で、りっちゃんは何で……悲しくないの?」

「だって、嘘だから。」

「え?」

「これ、ゆうくんの妹さん。」

「⋯⋯りっちゃんの馬鹿!」

「ごめんね。騙したくなっちゃったの。」


 ひまりが僕の方に来た。

「ゆうくんも馬鹿!」

「えっ……急に?」

 りおは、一体何をしたんだろうか。

「りっちゃんもゆうくんも悪い〜。」

「ひまりが遅刻するからでしょ。」

「それにしてもだよ〜。」

「二人とも何話してたんですか?」

 僕がそう聞くと、

「いや、何も。」

 りおには、そう誤魔化された。

「ゆうくんは、私の〜。」

 ひまりは、僕の腕を掴んでそう言って来た。二人とも仲良さそうで良かった。僕がそう安心してると、

「で、ゆうくん。妹居るの?」

 ひまりがそう聞いてきた。

「りお!?」

 りおは、逃げるように離れていった。

「りお、好き勝手しやがって……」

「ねぇ、名前は何て言うの?」

「彩葉って言うんだ。」

「そうなんだ。可愛いらしい子ね。」

「知ってるのか?」

「りっちゃんから写真見せてもらったからね。」

 りおのやつ……絶対、余計なこと言ったな。

「でも、妹で良かった。」

「何か言った?」

「いいや、何でもないよ。」

 その後は、また二人と妹の話で盛り上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ