第五十三話 買い出し
更新が遅れてしまいすいません。第五十三話です!
文化祭の準備期間が始まった。当日まで、あと二週間。クラスでは手分けして作業が進んでいる。黒い壁を作ったり、お化けの衣装を作ったりしている。僕とひまりは、実行委員としていろいろな所にアドバイスしたり、進捗状況を聞いている。
「このまま、いけば順調にいけそうだな。」
「二週間前だけど楽しみになってきたよ!」
「早くないか?」
「もう、気持ちは文化祭だから。」
僕もひまりも順調に準備が終わって、楽しい文化祭が始まると、このときはそう思っていた。
一週間前になり、大まかな完成図が見えてきた。
「準備は、良い感じか?」
僕が聞くと、ひまりは言った。
「うん!大体は出来たから、前日準備で設置したら良い感じになると思う。」
ひまりは、この準備期間、見える所でも、見えない所でも凄く頑張っている。
「あとは、細かい部分だな。」
「そうだね。変装とか装飾とか?」
「テープとか、細かい備品が足りないみたいだから、僕、今日買い出し行ってくるよ。」
「ゆうくん、私も行く!」
「ひまり……頑張ってるから少しは、休めよ。」
僕は、ひまりを思ってそう言った。しかし、ひまりは僕の予想とは違う言葉を返してきた。
「ダメ!私も行く!ゆうくんには、買い物を任せられないよ。」
「大丈夫か?ひまりが言うならいいけど……」
ひまりは、上機嫌でその日の仕事を終わらせた。
放課後、ひまりと買い出しに行った。
「何買うの?」
「テープ類が足りないみたいだから買うよ。」
まずは、僕が頼まれていた物を買った。
「装飾とか変装のやつ見に行こ!」
「良いよ。」
僕は、ひまりと色んな店を回った。
「これ良くない?」
「それ、良いな。」
「こっちも良くない?」
「それは、ひまりが欲しいだけだろ……」
二人で楽しくわちゃわちゃ買い物した。
「疲れたな。ちょっと休むか。」
「うん。」
ひまりが疲れてそうだったので、休むことにした。
「大丈夫か?もう買うもの買ったし、ゆっくり休んでいいよ。何か飲み物とか買ってこようか?」
僕がそう聞くと、ひまりは落ち着いた声で言った。
「ありがとう。けど、大丈夫!」
「帰るだけだから、ゆっくり帰ろうな。」
少し休んでから帰ることにした。
帰り道、ひまりの足取りが重そうだった。
「ひまり、荷物貸して。」
僕は、ひまりの荷物を持った。
「ゆうくん、いいよ。」
「ダメだ。はい。」
僕はそう言って、手を差し出した。
「ありがとう。」
「家まで送るぞ?」
「それは、大丈夫。近くまででいいから。」
ひまりは、僕の手を強く握り返した。
「ゆうくん、ありがとう。楽だったよ。じゃあ、またね。」
そう言って、ひまりと分かれた。
家に帰ると、ひまりから連絡が来ていた。
ひまり【ごめん。熱あった。】
ゆう【お大事に。悪かったな、無理に連れ出して。】
ひまり【私が行きたいって言ったから。】
ゆう【早く元気になってくれよ。ひまりがいないと大変だからな。】
ひまり【ごめんね。】
ゆう【らしくないぞ。明るいひまりが早く帰ってくるのを待ってるよ。】
ひまり【分かった。待っててね。】
ひまりは、明るさが魅力だけどその裏には、大変なこともあるのかも知れないと思った。ひまりの事は、僕には良く分からないけど、ひまりにとって僕は気軽に言い合える仲でありたいと思った。




