第四十六話 クラスで打ち上げ
※本日はもう一話、20時に投稿予定です。
クラスへ戻るとみんなが僕のほうを見ていた。
「お、主役が来たぞ。」
最初は誰のことか分からなかったが僕は、すぐに知ることになった。
「見直したぜ。二条、やるときはやるじゃねぇか。」
「ありがとう……」
今まで、あまり話したことないやつも僕を労ってくれた。少し戸惑ったが次第に慣れていった。
「クラス写真撮ろうぜ。」
僕が端のほうにいると、
「二条……主役だろ、真ん中来いよ。」
みんな僕のほうを向き納得した顔をしている。僕は、真ん中にいき写真を撮った。僕は、多田やりお、ひまり以外の人たちにも初めて認められた気がした。
クラス写真を撮り終えると、今度はりおとひまりと三人で写真を撮った。
「ゆうくん、おめでとう!」
「記念写真だね。」
二人がそう言うと、シャッターを切った。
「そうだな……いい写真になりそうだ。」
体育祭の片付けが終わり、帰ろうとすると、りおが僕のところへ来た。
「ゆうくん、打ち上げの話なんだけど……」
りおが何か言いそうだったので僕が遮って言った。
「……楽しんできなよ。」
「何言ってるの?呼びに来たんだけど……」
「は!?」
「三人で打ち上げはお預けだけど、クラスのみんなと行こうよ。」
「僕は、今まで輪に入れなかったのに急に入っていいのか?リレーで一位になっただけで……」
「本当にそうなのかな?」
「そうだろ……結局は結果なんだよ……」
りおは、僕の手を握って言った。
「そんなことないよ。みんなゆうくんのこと嫌ってるわけじゃない。頑張ってる姿に心、動かされたんだよ。」
そう聞いたとき、バトンパスを失敗したあとの多田の言葉を思い出した。
「みんな、お前が羨ましいんだよ。あそこには、選ばれた奴しか立てない。人は嫉妬深いもんなんだよ。」
きっと、僕を認めてくれない人は、僕を知らない。けど今は違う。いろんな人が僕を向かえてくれる気がする。
「りおの言うとおりだな。」
手を強く握り返した。そこに、ひまりが来た。
「え!?二人とも何してるの!?」
「いや……これは……」
「とりあえず、みんな待ってるから早く来て!」
そう言われてクラスの元へ戻った。
その夜、クラスで打ち上げをした。
「乾杯の挨拶は、悠太くんにやってもらいま〜す。」
いつから悠太呼びになったんだ……
「優勝おめでとう!乾杯!」
みんなでいっぱい話して楽しんだ。最初は、りおとひまりが僕を気遣っていたけれど馴染んできて二人もすっかり楽しんでいた。
打ち上げが終わり、一人で帰っていると、後ろから走ってくる足音がした。
「誰だろう……」
振り返ると、りおとひまりがいた。
「今から、私の家で二次会しない?」
りおがそう言った。僕は、理解が追いつかなくて反応に困った。学生生活、最高の一日は――まだ終わらないらしい。




