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第三十八話 変わらない

更新が遅れてしまいすいません。第三十八話です!

 次の日の朝。今日も三人で学校に向かう。昨日、りおの行動の意味を考えてしまい、よく眠れなかった。

「昨日は、二人ともありがとう。」

「楽しかったね、ひまり。」

「うん!最高だったよ。」

「二人とも僕より楽しんでたでしょ。」

「だってケーキも美味しかったし。」

「ひまり……食べすぎだから運動しなよ。」

「りっちゃん、余計なこと言わないで!」

「ところで二人は誕生日いつなの?」

「私は、12月21日。ひまりも確か12月だったよね。」

「うん。私は、12日。」

「何か二人、誕生日似てないか?」

「誕生日似てるって何よ……」

「いいだろなんでも。しっかり、覚えておくよ。」

 今日は、いつもより朝の会話が弾んだ。


 昼休み、一人でご飯を食べていると多田が来た。

「今日は、一人なのか?」

「まあ、そんなとこだな。」

「こっちがお前の通常だからな。」

「ぼっちで悪かったな。」

「二人は、いないのか?」

「二人にも友達がいるからな。そっちも大事にしてもらわないと。」

「確かにそうだな。」

 クスッと笑いながら僕に言った。

「何がおもしろいんだ。」

「ごめん、ごめん。そんなことより、渡したいものがあるんだった。ほら……これ。」

 そう言って、袋を渡され、中の物を出した。

「野菜……のペンケース……」

「悠太、誕生日おめでとう。昨日、俺、体調悪くて学校休んだから祝えなくて遅れてすまねえ。」

「それはいいんだが……これは何なんだ?」

「それ、見たらわかるだろ。白菜のペンケースだ。」

 それを聞いたとき、言葉が出なかった。意味が分からなかったからである。

「なんで白菜なんだよ。」

「いいだろ、俺らの仲だからな。」

「理由になってないぞ。」

「まだ、袋に入ってるだろ。」

 多田がそう誘導して来て、袋の中を見ると紙が入っていた。

「チケットか?」

「そうだ、映画のな。」

「これ前に僕が気になってるって言ったやつ!」

「そうだ。真面目なのも用意してるからな。」

「二枚?」

「今週末、たまたまオフだから一緒に行こうぜ!」

「オフなんて珍しいな。」

「夏休み、忙しくて俺の誕生日パーティー、出来なかったからな。その分も兼ねてだな。」

「そういえば、できてなかったな。」

「俺は忙しかったからな。」

「なんだ、僕は何もしてないと言いたいのか?」

「家で勉強とダラダラだろ。」

「今年は、バイトもしてたぞ。」

「そういえばそうだったな。まあ、話は週末いっぱい聞かせてくれよ。二人との関係も……」

 そう言って多田は、去っていった。

「おい、まったく……」

 多田は、相変わらず変わらないな。なんか、懐かしい気持ちになった。久しぶりに多田と二人で遊ぶ約束をして、少しだけ昔に戻ったような気がした。週末が、少し楽しみになった。

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