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☀ ハニココ ~ みられている ~  作者: 雪*苺
二日目【 デート 】
12/24

〔 デート 〕善師駅

 

かなみ

「うわ〜! 来ました〜、隣町っ!!」


 電車を降りるや否や、かなみは両手を広げて大声で叫ぶ。


つぐみ

「もう〜、かなみんったら〜恥ずかしいでしょう? 女子は嬉しくてもそんな事しないの〜」


 無駄にはしゃぐ双子の妹の行動をクスクスと笑う。


直智

「つぐみんはしないのか?」


つぐみ

「どうして?」


直智

「双子なんだろ?」


つぐみ

「双子だからって同じ行動をすると思ったら大間違いよ? ヒッチーったら失礼さんね」


直智

「……あ、ごめん」


つぐみ

「ふふっ、許してあげる。かなみんに初めて出来た男友達だもんね」


直智

「初めて? イッチーは友達じゃないのか?」


つぐみ

「イッチー? ……ああ、いとしの事ね? いとしは幼馴染みだから友達とは違うの。姉兄妹って感じかな。私達の家はね、お向かいさん同士だから、生まれた時から仲がいいの」


直智

「へえ、そうなんだ?

(かなみんとイッチーってお向かい同士だったのか。──!! そっか、それで毎朝、二人一緒に登校してたのか!)

えーと、つぐみんはかなみんと高校違うのか?」


つぐみ

「ヒッチーたら、私が気になっちゃう?」


直智

「えっ?! いや、そう言う訳じゃ……」

 

つぐみ

「冗談よ? 私はかなみんと違ってデキがいいから名門高に通ってるの。連休だから帰って来てるけど、普段は高校寮で生活してるの」


直智

「寮で?! じゃあ、──そっか、悪い事しちゃったな。俺、何も知らなくて……。かなみん、連れ出してごめんな?」


つぐみ

「気にしないで。

{私こそ、デートに付いて来ちゃってごめんね}」


直智

「んなっ?!!」


つぐみ

「あら、違っちゃった?

{本当は、かなみんと二人きりで遊びたかったんでしょ?}」


直智

「あ……いや、その……まあ、ハハハ……」


つぐみ

「隠さなくていいよ。かなみんってば見た目以上にフワフワしてるから、ちゃ〜んと掴まえとかないと〜〜〜」


直智

「……掴まえとかないと??」


 直智はゴクリと唾を飲み込み、意味あり気なつぐみを見詰める。


つぐみ

「直ぐ迷子になっちゃうの! ね、もう居ないでしょ? ジッとしていられない子なの。落ち着きが無くて困っちゃうわよね〜?」


直智

「かなみん?! 迷子って──、未だ駅の中だぞ!」


つぐみ

「手の掛かる妹だわ〜。改札口を出てなければいいんだけど……。本当にフリーダムな子なんだから〜。

(よし! かなみんの方向音痴のお陰でヒッチーと二人きりになれたぞ!)」

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