〔 デート 〕八条駅
【 地 上 界 】
≪ デート ≫
八条駅
善師駅
迷子?
再 会
翌日、私は待ち合わせをしている駅で、つぐみと一緒に八逗君を待っていた。
つぐみの時間に遅れるのが嫌いな性分の所為で、九時迄一五分も有る。
かなみ
「もう〜、つぐみんったら早過ぎるよ! 八ちゃん未だ来てないじゃん」
つぐみ
「男は約束の時間の一〇分前には来て、女を待ってるもんなんだよ! 自分から誘ったんなら尚更な! 八逗ッチは失格だな」
かなみ
「つぐみんは細か過ぎるよ! つぐみんの彼女は苦労しそう……」
つぐみ
「細かくない! 八逗ッチがかなみんの友達に相応しいか僕がチェックしてやるからな!」
かなみ
「私の友達なのに〜」
直智
「うわっ?! お早う、かなみん。早いな!」
かなみ
「お早う、八ちゃん。今日は誘ってくれて、有難ね♪」
直智
「早く来て待ってようと思ったんだけど、失敗しちゃったな……」
八逗君はバツが悪いのか、人指し指で頬を掻きながら困笑をしている。
ふ〜ん……八逗君、私を待っててくれようとしたんだ?
かなみ
「ごめんね、八ちゃん。つぐみんってば時間に遅れるのが嫌な子だから……」
直智
「つぐみ?? そう言えば、かなみんの隣に居る子は……??」
かなみ
「お互い初めてさん同士だもんね。紹介するね、私の──」
つぐみ
「双子の姉の越前つぐみでぇす。初めましてぇ、宜しくね!」
つぐみは普段とは違う可愛い声で八逗君に自己紹介をした。
何で〝姉〟なの〜〜〜??
しかも、ウインクまでしちゃって、双子なのに何を考えてるのか分かんない……。
直智
「え……ああ、此方こそ宜しく。僕は八逗直智。かなみんのクラスメートだよ」
つぐみ
「ひたち? じゃあ、ヒッチーね♪」
八逗
「ヒッチー?! いきなり渾名とか……。
(流石は双子ってか? はぁ〜、かなみんと二人きりでデート出来ると思ったんだけどな……。まさか、かなみんが双子で、姉がくっついて来るなんて予想外だっつーの!)」
つぐみ
「あっ私の事は、『つぐみん』って呼んでね。かなみの友達だから特別よ☆」
直智
「……ありがと。改めて宜しくな、つぐみん……。
(はぁ〜……。まあ、いいか。姉の方も負けじと可愛いし。オツムはかなみんよりマトモそう……だと思いたい。普通に話は通じるよな??)
じゃあ、行こうか」
かなみ
「は〜い♪」




