〔 自宅 〕電話
夕食を済ませた兄と私はTVを見て寛いでいた。
かなみ
「あっ、電話だ」
着メロ(着信メロディー)に気付いた私は、自分の携帯電話を開いて画面を見た。
画面には八逗直智と名前が出ていた。
八逗君とは駄菓子屋で、メルアド(メールアドレス)とケー番(携帯番号)を交換していた。
かなみ
「八ちゃんからだ。何の用かな? もしもし〜」
直智
『かなみん、今いいか?』
かなみ
「うん、大丈夫だよ。何?」
直智
『明日だけどさ、会えないかな? その、隣町に遊びに行かないか? あっ、いや、かなみんに用事が無ければでいいんだ! 急だし無理言ってるのは分かってるからさ……』
かなみ
「明日だね。予定は無いから大丈夫だよ。隣町に行くの久し振りだから楽しみ♪ 何処に何時集合? ──うん、うん、分かった。いいよ〜。明日、楽しみだね♪ うん、じゃあね、おやすみ〜」
つぐみ
「かなみん、八ちゃんって誰?」
かなみ
「ん〜? 今日、出来た友達。八条駅に九時集合だって」
つぐみ
「ふーん。──僕も行く」
かなみ
「いいんじゃないの。つぐみんが来たら八ちゃん吃驚するね」
つぐみ
「双子って事は話してないの?」
かなみ
「うん、其処まで話してないよ」
つぐみ
「ふーん? いいこと思い付いた! かなみん、明日はかなみんの服を貸してよ」
かなみ
「ええっ?! もしかして、つぐみんったらアレで行くつもりなの? つぐみんの趣味も変わらないね」
つぐみ
「趣味じゃないよ。大事な妹のかなみんの為にするんだ。兄心ってヤツだよ」
かなみ
「兄心〜?? つぐみんってロマンチストなの?」
つぐみ
「ロマンチストとは違うけど、僕は他の同性よりもロマンチストだと思うよ」
かなみ
「え〜、つぐみんのロマンチスト度なんて大した事ないと思うけどな〜」
つぐみ
「なんだと〜!! 兄心が解らない妹には〜、こうだっ!!」
かなみ
「えっ?! ちょっ、やめて〜(///)」
つぐみに押し倒された私は、ソファーの上でこしょぐり攻撃をされてしまった。
力の差で、か弱い私は、抵抗出来ないまま身体中を、つぐみにこしょぐられまくった。
酷いお兄ちゃんだ。
笑い死にしちゃうよ〜〜〜〜〜。




