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女性エルフその1

【ここは天界、女神アルテと女神見習いセリーヌの残念コンビの居る神殿

今日も召喚したムラオサを覗く日だった】


「また2週間、待ち遠しかったのじゃ、続きを見るぞセリーヌよ」


「はいアルテ様、さぞかし魔法も上達してるでしょうね」


「それじゃ、それが見たいのじゃあ、ぽちっとな」


【スクリーンの映像はムラオサの竪穴式住居から始まった】


「まだ家に居るようじゃな、早送りにせよ」「はい」


「ストーーップ、通常速度にするのじゃ!」


【ゴブリンキングを先頭に二匹の子分ゴブリンが何かを二人係で担いでいる】


「いつものゴブリンキングじゃな、子分は何を担いでおる?」


「なんでしょうね、大きな袋ですけど貢物ですか?」


「家の前でウーだかギーだか言ってるがゴブリンのは分からんな」


「ムラオサ出てきましたね、ドラゴンは肩に乗ってますよ」


「寄るのじゃ!急げ」「はいアルテ様」


「!!!!!!!!」


「女ではないか!しかもエルフじゃぞ!」


「どうやら神回の様ですね」


【ムラオサウォッチャーの二人は大興奮、これでも一応女神と女神見習いだ】


「これはどういうことだ?、ゴブリンのオサよ!」


「ギーギーギギギギー!」


ムラオサの人語をドラゴンが通訳してる


「感謝の貢ぎ物だそうだ」


「生きてる娘を攫うとか間違ってぞ、こんな事は二度とするな」


「ギッギ、ギギーギ、ギギ」


「なーーーーにーーーー!!」


「今ドラゴン喋っておったな?人語とゴブリン語?!」


「アルテ様、静かにしてください」「うむ」


【こうしてムラオサの説教はドラゴンの通訳によって1時間続いた】


「ゴブリンキングと子分のゴブリンしょんぼり肩落として帰りましたね」


「じゃな、エルフの方はどうじゃ?」


「ヒールを使え、ムラオサよ」


「ああ夕べ聞いたアレだな、ヒール!」


「はっ!ここは?」


「完全に人語を話しているなレッドドラゴン、ヒールを使わせた」


「つまり治癒魔法を与えたアルテ様がえらいって事ですね?」


【エルフの名前はターニャ、薬師でエルフにしか分からない薬草を探しに行く道中、寝込みをゴブリンに攫われムラオサへの貢ぎ物にされたのだった】


「本当にゴブリンに攫われたの覚えていないのか?」


「はい、熟睡してて気が付いたらここに」


「ワレはムラオサだ、皆がそう呼ぶから子供の頃の名前は覚えていない

女神のアルタに呼ばれてマオウを倒しにここに来た」


「ワラワはアルテじゃ!アルタって誰じゃ!ムラオサめ!」


「ワシは見ての通りドラゴンだ、名は無い」


「マルって付けただろ?、なぜ気に入らない?」


「気に入らないものは気に入らないのだ!二度と呼ぶな」


「女神に呼ばれた?ムラオサは勇者なのですね、それで賢いドラゴンを従えるスキルを頂いたという事ですか?」


「賢いドラゴンていうところだけ合ってる」


「勇者っていうのは分からんな、これを見てもらうと分かるかも」


「すていたすおうん」


「これは凄いですね、加護まで持ってるし、このヒグマ殺しって何ですか?」


「ヒグマ?さあ、何のことやらさっぱい分からない」


【ムラオサの生きていた時代にヒグマとは呼ばれていない、異世界に来て日本語の読みだけ変換されているのだった】


「ところで腹は減ってないか?何か作ってやろう家に入るぞ」


「家?これはさっき言ってたゴブリンの家ではないのですか?」


「そりゃそうなるじゃろうな」「はい、この時代にあんな家に

住んでるのはムラオサと魔物ぐらいでしょう」


【竪穴式住居の中でムラオサの料理は始まった、大きな土器のかめから

水を汲み釜土にハマる形の土器で野草と燻製にした謎肉の煮込み

が作られている】


「セリーヌよ、おぬしはあれ食べれるか?ワラワは無理じゃな」


「え?結構美味しそうじゃないですか?」


「見た目と違ってワイルドなんじゃな」


【竪穴式住居では、、】


「エルフしか分からない薬草とはなんだ?」


【レッドドラゴンの問いに身振り手振りでターニャは説明する】


「大体分かった、場所も分かるが遠いぞ」


「滅多に手に入らない貴重な薬草ですから覚悟はできています、

ある事が分かっただけで助かります」


「腹ごしらえが終わったら乗せてってやろうか?」


「いいんですか?でも乗れないですよね?」


「体の大きさは自由に出来る、人ぐらい訳ない」


「出来たよ、さあ食いなさい」


「有難うございます、、、ここには塩無いんですか?」


「欲しいんだけどね、今は無い」


「よし、薬草を簡単に手に入れれる代わりに塩持って来てくれ

悪い話ではないだろう?」


「塩ぐらいでいいんですか?喜んで」


【天界では】


「なにやら話がいい方向に行っておるな」


「はい、暫くぶりの人間ですよね、ムラオサにとって」


「そうじゃな、小腹が空いたなアレにするか」


「何ですか?このツルツルした袋のは」


「ムラオサの国のお菓子じゃよ、ポテトチップスのノリ塩じゃ」


「こうやって引っ張れば開く」


「開きました、いただきます、これも美味しいですね癖になりそうです」


「そうじゃろそうじゃろ、いろんな種類があってな至高はノリ塩じゃ」


【女神アルテと女神見習いセリーヌは大事な話を聞き逃していた】


「さて行くとするか」


「ああ凄い、本当に大きくなれるんですね」


「ワレが前に乗ろう、風圧が凄いから後ろで捕まってなさい」


「ハイ分かりました」


「乗ったな、じゃあ行くぞ」


【ゆっくり高度と速度を上げるドラゴン、矢のように早い】


「あれだ!降りるぞ」


「え?もう着いたんですか?」


「もうって言うけど歩いてたら一日じゃ着かない距離だぞ」


「あっこれですよこれ!これさえあればガッポガッポです」


【ムラオサにはガッポガッポの意味が分からなかった】


「これだけあれば十分ですね」


「じゃあ送るよ、約束通り頼むな」


【レッドドラゴンは二人を乗せて最大サイズに変化した】


〈ムラオサよ、これで魔王の情報も真っ先に入る、塩もな〉


〈ワレは何故オサに挨拶しなくてもいいのだ?頼む方が礼を欠くのは

良くないと思うんだが〉


〈それは気にしなくていい、念話は終わりだ〉


【天界のアルテとセリーヌ】


「これ本当に美味しいですね、止まりません」


「じゃろ?だから追加でもう二つ出したのじゃ」


「流石ですアルテ様、ムラオサの家過ぎてどこまで行くのでしょう?」


「街はずれまでじゃないか?家までは送らないと思うぞ」


「そうですよね、あんな巨大なレッドドラゴンで王都に

入ったら地獄絵図ですよ」


【それが今から始まるのである】


「本当に大丈夫なんですか?あたしは知りませんよ」


「まあ何とかなるんじゃないか、マルもいってるし」


「その変な名前止めろと言っておろう!」


「おお!!これがオウトと言うのだな人がいっぱい居るな」


〈あれがここのオサの家だ、ムラオサの家より結構大きいな〉


〈アレが家?ここのオサは1000人ぐらい居るのか?〉


〈いや一人だよ、家族や使用人と住んでる〉


〈よっぱど狩りがうまいんだな、あんな家に住めるんだから〉


〈喉も乾いたしあそこがいいだろう降りるぞ!〉


【王宮の前庭の噴水の前に降りたドラゴン、呑気に噴水の水を飲んでいる】


「じゃあさっきの伝言よろしくね」


「分かりました、また明日」


【王宮が大騒ぎの中レッドドラゴンは飛び立つ、攻撃してもいいものなのか判断の付かない騎士団も魔法師団も動けなかった、逃げ惑う人でパニックな街中とは真逆だった】


〈これで魔王が見つかれば知らせが入る、ムラオサが探すより早いだろ〉


〈そうだな、ゴブリンのムラにも手を出すなと言ってもらってよかった

この世界もオサは絶対なんだろ?〉


〈そうだな、動かせる人数も従えてる人数も多いが逆らうものは

そんなにいない〉


続く

お読みいただき有難うございます

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