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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
白守美里の章
332/365

美琴の頼みなの

仕事を終えて家に帰る


色々疲れた…


あとは上条が言った通りに熊谷ってヤツをなんとかしてくれたら…柊先輩は助かる…


今はこれに賭けるしかない


あたしはリビングで"ハァ…"と深いため息を吐いた


「ねぇママ…」


顔を上げると美琴が目の前に立っていた


「ん?どうしたの?」


「ちょっと話があるから部屋に来てほしい…」


ん?なんだろう…

美琴の表情からは読めない


恥ずかしそうな、言いにくそうな

なんかそんな表情だ


まぁ十中八九、晴翔くんのことだとは思うけど…


「ここじゃダメなの?」


あたしがそう聞くと、美琴は晩ご飯の準備をキッチンでしてる健一くんをチラッと見て


「うん…。部屋に来てよ」


と言った


「わかったわよ」


あたしは重い腰を上げた


健一くんに聞かれたらマズイこと?

もしかして……妊娠した?


いや、それはないか

ちょっと前まで、まだそういう行為をしたことないみたいだったし

そのあと行為をしたとしても、妊娠発覚までは早すぎるわね…


あたしはとりあえず美琴についていき、美琴の部屋に入る


美琴は「あのね…」と言ってモジモジしている


「なぁに?晴翔くんとなんかあった?」


「そうじゃなくて…」


「じゃあなによ」


「こ、これ…」


美琴はそう言って、あたしになにか封筒のような物を渡してきた


「なにこれ」


あたしは渡された封筒を見る


"温泉旅行ペア招待券"


と封筒に書いてあった


あたしは封筒を開けて中も見る


「えー、これ隣町の山のとこにある温泉旅館じゃん。招待券って…これどうしたの?」


「2日前ボウリングに行ってパーフェクト取ったから…。その賞品…」


「え?美琴ボウリングでパーフェクト取ったの?アンタ、ボウリングやったことあったっけ?」


「ないけど簡単だった」


「そうなの?ママもやったことないからわかんないけど…。って、それでこの招待券ママにくれるってこと?」


「うん…」


「そっか…。ありがと。じゃあママの仕事落ち着いたら一緒に行こうか」


「いや、お父さんと行ってきなよ」


「えぇ!?健一くんと?いいよ、美琴一緒に行こうよ」


「ママとお父さんが一緒に行って!」


「なんでそんなにママ達に行かせたいのよ」


「今週の土曜日……」


「はぁ?今週の土曜日?9月20日?その日がなによ」


「……柊くんの誕生日なの…。その日にその券使えるなら……、ママとお父さんで行ってきてほしい……」


そういうことか…


「美琴…」


美琴は顔を真っ赤にして少し涙目になっていた


「お願い…ママ…。あたし…本当に柊くんのこと好きなの…だから…」


かわいい娘にそんな顔されてお願いされたら断れない…


「んんん、もう!わかったわよ!でも美琴、絶対避妊はすること!これは約束だからね!」


「うん…」


っていうか目を離して大丈夫かな…

晴翔くんはもしかしたらスキャヴに狙われるかもしれないのに…

上条は、今はほとぼりが冷めるまでスキャヴは動かないだろうって言ってたけど…


あまり過保護に警戒してても柊先輩に怪しまれるかもしれないし…


「美琴、あともう一つ約束。もし晴翔くんといる時に変な奴がいたら、戦おうとしないで晴翔くんのテレポートで逃げなさい」


「え?う、うん…、変な奴?」


「なんか不審者が多いらしいから、子供達だけ残すの心配だから。いい?わかった?」


美琴はコクリと頷いた


ハァ…、健一くんと温泉旅館に一泊か…

最近も夫婦の営みを健一くんに求められて断ってたんだよな…


柊先輩が組織に戻ってきてから、頭の中は柊先輩でいっぱいで、そんな気分になれない


健一くんのことはもちろん好き

愛していると言ってもいいくらい


でも…

ずっと隠してきた気持ちが…

ずっと心の中に隠してきたのに…今は…


嬉しそうな美琴を尻目に

あたしはまた"ハァ…"と深いため息をついた








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